足掻いてあがいてそうしてそうして最後に手にするのは
大好きだと言った、君の想いがわからない。
そう返せばひどいと捨て吐いて君は走って行った。
ひどい?
その意味がわからない。
そんな無駄な感情、いらないだろう?
そんなわからない感情、必要ないだろう?
君が目指すものは何だ?
恋などという見せかけの感情におぼれることか?
愛などという偽りの想いを持ち続けることか?
ああ、本当に君がわからない
この世界で生きて行くには力が必要で。
この場所で生き抜くには技術が必要で
生き抜くために、この場所にいるのに
生き残る術を身につけるためにこの場所にいるのに
生き残る確率を高めなければいけないのに、自分の弱みを作ってどうするのさ
でも一番わからないのは、この感情に心揺れる事に戸惑う自分自身だ。
そんな無駄な感情、いらないというのに
足掻いてあがいてそうしてそうして最後に手にするのは
悲しいほどに狂おしい痛みを持つ心だけ
特に誰ということもなく。
自分的には二年か三年あたりのつもりでかいた。
(左近か三郎次か、くらいのつもり)
上級生になればなるほど、そう言う気持ちは大きくなるけど、ごまかせる。
でも下級生は、純粋だから。
純粋だからこそ、自分の気持ちにわからず相手を傷つけて、隠せずに。