ドリーム小説

おねだり サブイベント









、ほら、おねだりは?」

にっこにこ笑う陛下。
周りは皆おねだり終了済みで。
ジェイドさんもどことなくいい笑顔。
ちらり、助けを求めて視線をさまよわせるけれど、残念ながら救いの手は見えず。
しかたなく、ため息を一つ。
一歩、陛下へと近づいて。
そっと、陛下の服の裾を掴む。
少しだけうつむいて、でも目だけは彼へと向けて。

「へいか、」

こんなこと、金輪際したくない。
緊張で固まる口を必死で動かして、彼に告げる。

「それ、ください。」

単刀直入
おねだりなんて、生まれてこの方体験した覚えなんてない。
だから自分ができる精一杯を。

「すごく、ほしいんです。ひつようなんです。へいか・・・」

どんどん恥ずかしさがピークへと近づいていく。
自分の顔が赤くなるのを隠すように、陛下の胸元に頭を預けて。
くぐもった声で最後の一押しを、する。

「おねがい、へいか・・・」

だめですか?
そう続けようとした、その瞬間、べりり、体を引き離されて。
見上げれば先ほどとは違う意味の笑顔を浮かべるジェイドさん。
ちらり、陛下を見れば、口元を押さえてもだえていた。
何事かと周りを見れば、ガイとティア顔を紅く染めていて。
アニスとナタリアはにやにやと。
ついでにルークはきょとんとしていた。
・・・ルーク、みんなどうしたんだろうね。

「っ、!」

復活した陛下が目をきらきらさせて私を見つめてきた。
がばり、両手を広げてWELCOME状態だ。
どうした。

「今のかわいかった。もう一回!」

その言葉を発した瞬間、ジェイドさんにげしり、蹴られていたけれど

、次は私におねだりを」

「ジェイド、趣旨が変わっているぞ」

ジェイドさんとガイの言葉をバックにちゃんと剣ははゲットできました。















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