三郎次
くのたまの私を見て嫌そうに目を細める。
くのたまを嫌う理由がわからない。
どうしてって思う。
先輩たちがたくさん罠を仕掛けても、それをあなたたちがよければいいのに。
それをできないからってくのたまを嫌いになるなんておかしい。
そんなに自分の実力がないことが恥ずかしいなら
鍛練して強くなればいいのに
おかしな忍たまたち。
私たちくのたまは何もおかしなことをしていないわ。
むしろ感謝されるべきなのよ?
目の前にたった私を見て視線を鋭くした先輩。
あらやだ。
年下である私にも嫌悪感を感じるなんて。
それだけ先輩方が素晴らしかったのでしょうね。
ならば私も次代のくのたまたちに素晴らしいと思えるような行動をしなければ。
まず手始めに、この先輩を罠へとご招待いたしましょうか?
にっこり笑って先輩を見た
(覚えておいてくださいな?くのたまの笑顔は始まりの合図だと)