しんべえ






可愛い可愛い瞳で見つめてくるものだから甘い蜜をあげずにはいられない。

お団子をあげればふにゃありとろけるような笑顔。

ああ、可愛い可愛い。

囲いに入れて大事に大事に、誰にも見せないように閉じ込めてしまいたいほど可愛い。

何の疑いもなくこちらを見つめてくるその瞳。

丸みを帯びたフォルムは愛らしくていとおしい。

ふわり微笑みを見せればさらに笑顔を見せてくれて。

これはきっと本当に信じてくれているのでしょう。

ああ、無条件に向けられる信頼はなんて気持ちがいいのかしら。

『先輩、忍たまと触れ合っちゃいけないって、先輩が言ったのに!』

大丈夫。

後輩の言葉に返したのはそんな言葉。

だって、ね



可愛くめでてめでて、そうして落とすのが一番いいんじゃないの。


だから、ね。





(ほおら、こっちの蜜はもっと甘いよ)