ドリーム小説
くるりくるり 1
また、だめだった
目の前に横たわる骸。
首元を大きく出血して。
ただでさえ青白いその顔は、もう血の気もなく。
また、変えれなかった
いつだって、こうならないように
この結末にたどり着かないように。
いろんなところに手を出してきた。
いろんなところで見捨ててきた。
なのに、なのに
いつだって、そう。
たどり着くのは同じところ。
誰よりも生きていてほしい人が、死んでしまう結末
「あ、あ、ああああああああああああああああああああああああ___!!!」
その骸を抱きしめて、ただ、叫ぶ。
涙など、とうに枯れ果てた。
どうして、どうして。
どうして。
どうして、あなたは、なにをしても、死んでしまうの?
周りの景色が回り出す。
ぐるぐる、ぐるぐると。
色を変えて、形を異なえて
無から有へ
有から無へ
すべてを、とりかえすように
ぐるぐるぐるぐる
世界が、回る___
そして、私はまた、繰り返す
これは、あなたを生へと導くための、物語。
戻る