ドリーム小説
くるりくるり 2
「ハッフルパフ!」
振り分けられる寮は、いつだって変わらない。
あの結末と同じ、唯一かわらない出来事。
グリフィンドールの勇猛果敢
レイブンクローの学びの意欲
狡猾のスリザリン。
なにをももちえない私は、この場所だけだといわれているよう。
でも、もう、そんなことかまわない。
さあ、今回の世界はどうしようか。
救える人みんなを救ってみせるのはもうやった。
最後の一人、一番救いたかった人を救いきれずに。
ハリーたちと仲良くなろうか。
はじめから全てを一緒に乗り越えて、いろんなものを手に入れて。
けれど最後、やっぱりあの人を失った。
はたまたドラコたちにつくべきか。
彼らのそばを利用して、いつだってあの人のそばに。
残念ながら最後の最後においていかれてしまったのだけれど
劣等生か、秀才か
わからないと薬学教本を手に近寄るべきか
もっと知りたいと稀少本を求めて駆け寄るか。
どちらを手にしても、あの人は不機嫌そうに対応するのだろう。
闇の勢力に属するのはもう試し済み。
残念ながらあの人に気に入られて終わりだったけれど。
本当は、何度かあの人をよみがえらせない用にしたことはあった。
けれど、どうやらあれは、絶対にどこかでよみがえるようで。
知っている未来に行き着かなければ、結局は変わらない。
なれば、あれはよみがえるしかないのだ。
選択肢はたくさんある。
そのなかから、今回は、どれを選ぼう。
望むあの結末に、どうやって向かおう。
そして私は数回目の一年生をスタートさせた。
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