ドリーム小説





















シリウスブラックが校内に侵入した。

その知らせは瞬くまに広がり、私たちも大広間で寝ることを余儀なくされた。


いつもであれば男子女子別れて眠るので、セドが横にいるなんて新鮮で。

教師の目を盗んで、一言、二言、小声で会話をする。

怖いね、なんていいながら、心の中で変化を期待する私はまだまだ子供で。

そんな私をたしなめるセドはひどく大人びて。

だって関係ないのだもの。

事が起こったのはグリフィンドールの寮。

巻き込まれたのは、私じゃあない。

妹は危なかったかもしれないけれど、自分から進んで危険に飛び込むあの子を、面倒見る気はさらさらなくて。


そっと隣のセドの手を握って、目を閉じる。

危ないことも、危険なことも、飛び込まなければすべて過ぎていくんだから。


だから、全部全部、目を閉じていればいいのに。

すり寄ったセドの手はとても温かくて、愛しかった。




















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