ドリーム小説























私の妹は汽車に乗り遅れたらしい。

組み分けの時にいないな、とは思っていたけれど。

有名人のポッターと赤髪の6男坊と共に車で来るとは思っていなかったけれど



なんて馬鹿なことを、と口には出さずに思いながら、無言の圧力をかけてくる薬学教授の前で体を縮める。

入学式の後、いつものように翻訳薬をもらいに薬学教授に会いに行けばひどく不機嫌そうな彼がいて。



「・・・ありがとうございます。」



無言で差し出された薬を、ぐ、っと飲み干す。

安定のまずさに顔をしかめながらちらりと教授を見やる。

眉間によった皺はいつもより深く。

「あ奴が我が寮生であったなら退学にしてやったものを・・・。」

苦々しく呟かれた言葉で原因を悟る。

そしてその原因の中に含まれているであろう妹の姿を浮かべて申し訳ない気分になって。

「妹が、申し訳ないです・・・」

うなだれながら小さくつぶやけばちらり、視線を向けられる。

「・・・お前が謝る必要はない。」

ため息と共に落とされた言葉は、ひどく優しいもので。

「あれはお前が育てたわけでもないだろう。」

いつだって、姉でしょう、と諭されていた私にはひどく甘い甘いものにおもえて。


そおっと近づいて、彼のローブの裾を握る。

「ありがとうございます」


私の言葉に何を言うでもなく、教授は視線をそむけた。






























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