ドリーム小説
「ねえ。」
「僕たちのこと、嫌いにでもなった?」
独りきりで日向ぼっこをしていれば、ふいに落とされた言葉。
つむっていた目を開ければ、赤髪の双子の姿
そういえば久しぶりに会話をするなあ、と思いながら一度、二度、瞬きをして。
どことなく落ち込んだ姿は珍しいなと感じる
「フレッド、ジョージ」
ゆるり、起き上がって、ぐっと背伸びをして。
二人に手を伸ばす。
伸ばした手はぬるい温度に触れられて、ぎゅうと握りしめられて。
「嫌いになんて、ならないわ。」
あなたたちから離れない限りは。
私の言葉に二人はほっとしたように抱き着いてきた。
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