ドリーム小説
泣いて、ないて、ないて。
すべてから逃げようとした私を慰めてくれたのは、赤髪の双子。
ぎゅう、と前から後ろから、抱きしめてくれて。
慰めてくれて。
ただ、そばにいてくれた。
復活した闇の帝王
彼のせいで、このホグワーツも姿を変えた。
闇の魔術の先生に就任したのはアンブリッジ
魔法省の役人の一人。
馬鹿な妹は未だに彼女に逆らって様々な罰を受けていると聞く。
でも、どうでもいい。
自由が許されなくなった、この学校。
セドがいなくなった世界はひどく色あせて見えて。
たった一つ、赤い色を除いては。
大広間に上がった花火。
楽しそうに飛び回るのは赤髪の双子。
箒の上の双子と、目が、あった。
「「おいで!!!」」
手を、伸ばされて。
名前を、呼ばれて。
おいで、と誘われて。
断れるわけが、なかった。
金色の軌跡を残して、私の手は二人につかまれて。
息苦しいホグワーツに、妹を残したまんま。
私は彼らと共に、世界へと飛び出した。
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