ドリーム小説
泣いて、ないて、ないて。
そうして、私は決めた。
大事な、愛しい彼を殺した原因に、一矢報いなければ、と。
色んな闇の魔術に手を染めて。
閉心術と開心術を教授にならって。
止める教授に笑って見せて。
ホグワーツを卒業してからいろんなつてを使って、帝王へと近づいた。
案の定、かなうわけもなく、
杖を、奪われて。
でも帝王は逆らう私を面白い、と手元において。
どんな戦いのときも、そばに置いた。
そう、妹含めた、ハリーたちと闘うときだって。
お姉ちゃん、
久しぶりに呼ばれた名前。
虫唾が、走る声
あのときだって、今のときだって、気が付いている。
全部妹が悪いわけじゃないのだと。
それでも、憎む相手を作らなければ、弱い私は生きていけなくて。
帝王は私から奪っていた杖を、私に反してきた。
思うようにすればいい。
彼はそういって笑った。
だから、私は、杖を、向けて、叫んだ。
「アバダ、ケタブラ」
叫んだ呪文は、帝王に向かって。
笑う彼はあっさりとそれを打ち消して。
そして、私に同じ呪文をかけてきた。
消えていく音と世界の中、駆け寄ってくる妹に小さく笑って。
まぶたの裏、少しも薄れることのなかったセドが、困ったように笑ったのが見えた。
_まだ、会いたくなかったよ、_
そんなこと、言わないで、セド。
ようやっと、あなたのところに、い、け、る
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