ドリーム小説













蒼の世界で生きる KY


















久しぶりの上陸。

たらふく食べて腹いっぱいになって。

いつものようにいつの間にか寝ていて。

そうしていれば日はどっぷりと暮れていた。


ぐっ、と一つ背伸びして。


さて、船に帰るかと足を踏み出した。



見慣れたその大きな船。


けれどもどこかざわついていて。



何事かと思うがまあ行ってみればわかるかと、火を纏い、降り立った甲板。



そこには一番に俺を認めてくれた弟の命の恩人の姿があって。





「シャンクス!!」




思わず、名を、叫んだ。


その場に広がる緊迫した雰囲気も、シャンクスのとこの副船長がマルコと対峙しているもの、全力で無視してしまった。


「・・・エース」


あきれたような声はシャンクスとマルコ、それからイゾウから。

はあ、とため息とともにこちらに向き直ったシャンクス、その腕の中にあった姿に思わず目を見開いた。


!!」


炎を纏って、彼女へと近づく。

俺が気付付けてしまった大事な妹に。


すぐそばに立って、炎を取っ払って。

後ろにいたシャンクスを引っぺがして。


そうして、ぎゅうぎゅうと抱きしめる。



「エース、隊長、」


混乱しているのか、戸惑ったような瞳が向けられる。

でも、それよりももう一度会えがことがうれしくて仕方がなくて。



「ごめん!俺が梨湖を助けに行ったのに、、お前を置いて帰ったんだ!」


ごめん、謝ったってすむことじゃないのは分かってる。


それでも言わずにはいられなくて。




「あー・・・」


なんか疲れたようなシャンクスの声が聞こえてきた。

そういえばはどうやってここに戻ってきたのか。

シャンクスが連れてきてくれたのか。

その考えに至るとどうしようもなく礼を言いたくて仕方がなくなって。


「シャンクス!を連れてきてくれて、ありがとな!!」


ぎゅうぎゅうとを抱きしめたまま告げる。

そうすればどこか気まずそうに頬をかく。


「・・・そいつはお前にとってなんだ?」


そんな当然なことをなぜ聞かれるのか。

わからないが答えは一つだけで。



「大事な家族で妹だ。」



びくり、腕の中で小さく震えたからだ。

かわいいかわいい俺の妹。


「___っ、だっはっはっはっ」




瞬間、大笑いを始めたシャンクス。

同時にあきれてため息をつく俺の家族たち。


なんだ、いったい俺が何をした。


「エース、お前本当によい・・・」



「白髭。こいつを連れてきた礼代わりにでも酒飲みかわそうじゃねえか!」


マルコの言葉を遮って響くシャンクスの声。


それは何か吹っ切れたかのような声で。




まあ、何はともあれ大事な妹も返ってきたし、宴会でもするってことはうめえもんたくさん食えるんだ。


そう思って腕の中のをいまだにぎゅうぎゅうと抱きしめながらほくほくとしていれば肩をたたかれた。


誰かと思って振り向けば


笑顔なのにどこかうすら寒いイゾウとあきれたような怒ったような表情のマルコ。


それから苦笑したサッチの姿が目に入って。


「エース。さっさとそいつを返さねえか。」

「お前は空気ってもんを呼ぶ方法を知ったほうがいいよい」

「まあ、お前のおかげでなんとかなったんだがな」




何が何だかわからないままを取り上げられてマルコに説教を食らうことになった。


なにこれ理不尽!!















※※※
題名はすごくいい意味です。
空気読まないというより、読むきないそんなエース愛しいよ。
でもたぶん肝心な時はそうでもない。そんなエース大好きですよ。



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