ドリーム小説






花嫁修業 始まり






















「マルコ隊長、ずっとお慕いしていました。」


「もっといい女になったら、相手してやらねえことはねえよい。」




ずっと慕っていた人に、玉砕覚悟で思いを告げた。

そうしたら、相手からもたらされた否、以外の返事。

”これから”を予感させる優しい言葉。

ならば、そうなれば、なって見せましょう。

あなたが望む、いい女、がどんな女の人なのかはわからない。

けれど、今のままじゃだめだといわれたのだから。


あなたがほしがる女の人に成長して見せましょう。



「自分の見聞を広げたいんです。」

自分の隊の隊長に、告げる。

リーゼントを驚きで揺らした彼。

少しだけ、押し問答を広げたけれど、最後には仕方がないなと笑ってくれた。

「いつでも戻ってこい。」

道しるべだと、ビブルカードを渡されて。




「花嫁修業にでたいんです。」

親父さんに嘘偽りなく告げる。

ぐららら、と笑い声が返される。

「マルコのためにか?」

ほぼ親父さんの中では確定なのだろう、その質問にしっかりとうなずいて。

「かわいい娘には旅をさせねえとな。」

柔らかな瞳を向けられて、久しぶりに頭をなでてもらって。

「気をつけていってこい。ここが、いつでもおまえの家だ。」

大好きな親父さんに背中を向けて、歩きだした。



海楼石のついた船に自分の荷物を乗り込ませて、一人で浮かぶ夜の海。

二人と、今日の見張りにしか告げなかった出立。

見送るものは皆無。



それで、いい。



次あうときには、あなたが驚くくらい、いい女になって戻ってくるから。



まっててください、マルコさん。













※※※※設定※※※

 

白髭海賊団 四番隊所属 
一番隊のマルコに万年片思い
玉砕覚悟で告白→「もっといい女になったら相手してやるよい。」といわれ、船を飛び出す。
親父さんには花嫁修業と銘打って
隊長であるサッチには見聞を広げるためともう一つの理由を告げて。

戦闘能力は可もなく不可もなく。
瞬発力と反射神経には自信あり。
見聞色だけもつ。
四番隊所属だけあって、料理の腕はお手のもの。
しかしながら、体が小さいせいで、気がついたら端の方に追いやられ雑用しかできないという切なさ。











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