ドリーム小説
花嫁修業 拉致
強制連行されて乗せられた潜水艦。
海に潜られれば逃げ場はないわけで。
「新しいクルーだ。」
紹介されてもこちらはどうすればいいのか。
とりあえずうれしそうに笑ってる熊にでも抱きついておいた。
「俺はベポ!おまえは?」
「。よろしく、ベポ」
ぎゅうぎゅうともっふもふの毛皮に癒されながら、何で熊がしゃべってんだろう、と考える。
が、考えても答えはでないのでそうそうにあきらめて、抱きついたまま、トラファルガーをみた。
「私はこの船のクルーになったつもりはないから。」
私の言葉にぴしり、湧いていた部屋が凍る。
「、仲間じゃないの?」
こてり、上からびっくりしたようなベポの声。
かわいい・・・でも、だまされないからな。
「ここでいうか?それ!」
キャスケット帽、改めシャチがケラケラと笑う。
「まったく・・・」
ペンギン男、改めペンギンがため息を落とす。
「それでいい。」
でも、トラファルガーはそれにたいそう楽しそうに笑う。
「そういう奴をねじ伏せてひれ伏せさせるのが、一番愉しい。」
にやり、その笑みは、まさに海賊。
ぞくりとした体を両腕で抱きしめて、トラファルガーをにらみつけた。
「いつかは忠誠を誓わせてやるよ。」
「親父様に向ける忠誠と同じものを受けられるとは思うなよ。」
その言葉にも、トラファルガーは笑い続けて。
・・・余裕すぎて、すごく悔しい。
ぬぬ、とベポに再度抱きつきながら怒りを抑えようとしていれば、不意に、とばかりにトラファルガーが言葉を発した。
「おまえ、料理は?」
できるのか。その問いにばかにするなとにらみ直す。
「これでも四番隊。端くれとはいえコックだけど?」
そうすれば、静まり返っていた船内が、わっと湧いた。
「ちょうどいい。最近コックが降りたところでな。」
これで当分は飢えずにすむ
ありがとう!
まじ、キャプテン、つれてきてくれてありがとう!
ばしばしと、始めてみる顔触れたちが、私をしばく。
わしゃわしゃと頭をなでる。
痛いしこそばいし、いたたまれない!!
しかしながら彼らの反応からコックがいない間、どんなにひどかったのか。
簡単に想像ができた。
と、いうことで、
なぜか本日より、白髭海賊団四番隊隊員兼ハートの海賊団、コックに就任した。
うちのシャチは基本的に船長命令絶対、にしつけられている。
目の前の女が殺されるのをみていろ、といわれても簡単にそうしてみせる。
盲目的に信仰しているというよりも、船長がすることに意味がないはずがないと思っている。
ペンギンの方が納得いかないと反撃。
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