ドリーム小説
花嫁修業 制服
「。」
呼ばれた名前に振り向いた、その瞬間。
ばさり、目の前が真っ暗になった。
「え?」
思わず声を上げればその声はくぐもって聞こえて。
ごわごわとするそれをのかしてみれば、そこには見たことのあるマーク。
「サイズ変更はペンギンに伝えろ。」
色は太陽の色、オレンジ
白い熊であるベポと同じ色
ええと、仲間の一員として認められたのはうれしい。
けれど私はこの場所に根を下ろすつもりはない。
ちらり、トラファルガーに視線を向ければわかっている、とでも言いたげなため息が一つ。
「それでも、この船にいる間はおまえは俺たちの仲間だろう?」
鋭い視線、けれどその中に含まれるかすかな信頼。
この人は理論的に筋道立てて考える人なんだと思っていた。
でも、私を信じる要素など何一つないのに、彼は何の確定もなく私を信じている。
思わず笑みが浮かんだ。
忠誠を誓うつもりはないけれど、その信頼に応えるてあげたくなった。
「___このつなぎを着ているうちは、私を信じてくれていいよ、キャプテン。」
私の言葉にトラファルガー改めキャプテンは、にい、と凶悪そうに笑った。
「あー!!、俺とお揃いだ!!」
突然の後ろからの叫び声。
同時に体への衝撃、
倒れる前に目の前の男によって体は支えられて。
でも衝撃は消えないわけで。
「・・・ベポ、おもい」
ぐりぐり、首もとらへんに頭をすり付けられる。
痛い、おもい。
「ふふ、俺とお揃いだね、!!」
同じ言葉をもう一回。
それは彼のうれしさを如実にあらわして。
「そうだね、ベポとお揃い。私もうれしいよ。」
後ろに手を伸ばして、ふわふわの頭をなでてみれば、それはそれはうれしそうにベポは笑った。
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