ドリーム小説
20 ならばあなたと共に生きたい
「お帰り、。」
くつくつとそれはそれは楽しげに笑うイゾウに船で出迎えられて。
先ほど見送られたというのに簡単に戻ってきてしまったことにいたたまれなくて視線をそらす。
「ちゃん!!一緒にお出かけしようって言ったのに。」
悲しそうに愛に言われればどうにもこうにも申し訳ない気分になる。
「愛、を借りるよい。」
しかしながらマルコによってぐい、と手をひかれて愛から離される。
「イゾウ、今日からは俺の部屋で寝させるよい。」
「・・・へ?」
マルコがイゾウに向かってそんな言葉を発して。
思わずどうしようかと彼の顔を見上げるが残念ながらこちらを向いてくれることはなく。
「え、ちょ、マルコさんっ?」
手をひかれたまま船内に向かって、もう一つ言えば彼の部屋に向かっていて。
言葉を返してくれることもなく。
以前と同じように扉をひかれて引っ張り込まれて。
前と違ったのはすぐに抱きしめられたこと。
「わ、マルコ、さん、」
やさしいやさしい声で、それでいてとても艶やかな音を震わせて。
「俺と一緒にいろよい」
それにはいと答える以外の方法などなかった。
中途半端なれどひとまずの終了!
お付き合い感謝です!
気が向けば最後クザンについて行ったIFとか書いてみたい。
2012/10
戻る