ドリーム小説
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参
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「伊作、留、これから委員会か?」
「うん。僕はそうだよ。」
「いや、今日は三年が演習でいないから休みにした。」
授業が終わり、凝り固まっていた体をほぐしながら、横にいた伊作と留に問えばそんな返事。
「今日はちょっと薬草が切れてきたからとりに行かないといけないんだよね」
ふにゃり、伊作が笑って言う。
「・・・保健委員だけで大丈夫か?」
何か感じるものがあったのだろう。
留が伊作に心配そうに声をかけて。
「はあ、留さんいつもそれ言うよね。」
伊作が子供のように頬を膨らませて言う。
だが、残念ながら同感だ。
「ごめんな、伊作。私今日は委員会の方に用事あるから手伝えない・・・」
「まで・・・」
はあ、とあきらめたみたいにため息をつく。
「ため息つくと幸せが逃げるよ、伊作。」
その肩に手をあててそっとつぶやけばがくりと伊作の力が抜けた。
さて、そろそろまじめに委員会に向かおうか。
改めて立ち上がってくるり、伊作と留を見る。
「僕も途中まで一緒に行くよ。」
相変わらずため息をつきながら動き出した伊作。
「どうせ暇だし付き合うよ伊作。」
留も立ち上がって伊作に声をかけた。
「ん。行こうか。」
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伊作と留と夢主。
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