ドリーム小説
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四
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「う、わあああああああああああ!!?」
「ちょ、も、ああああああ!!」
「だまって走れお前らあああ!!」
今日の授業はどうだった、とか
あの話がいまいちよくわからないんだけど、とか。
そんな他愛ない話をしながら向かった委員会。
の、途中。
生物委員会室から逃げ出したとしか思えない大量の毒虫たちが、一心不乱に私に向かって走ってくる。
それはどうみても異様な光景で。
がさがさ、ごそごそと何本もの足で団体でこちらに向かってくる彼らははっきり言っておぞましい。
確かに私は生物委員会委員長ではあるが、残念なことに可愛らしい動物たちにはもててくれない。
その代わりと言っては何だが、あの虫さんたちは全力で私が行けば近づいてくる。
脱走すれば全力で私の元に向かってくる。
それをみた可愛い後輩の一人である五年生の八左衛門が何とも言えない顔をしていたのは記憶に新しい。
と、そんなことを考えている暇でもなく、追いかけられているのは私だけでなく一緒に委員会に向かっていた伊作とそれを手伝おうとしていた留もなわけで。
つまり私(元凶)+伊作(不運)+留(プチ不運)=最悪。
そんな構図が出来上がっているのだ。
「の馬鹿あああああ!」
「私は悪くないとは思うけど、悪かったああ!!」
「というか、伊作お前もいるからいつも以上にだひどいんだろうがあああ!!」
走りながらも言い合うのはさすが最上級生とでも言っておこうか。
・・・さて、だがどうしよう。
頼みの綱の八左衛門は、今頃ようやっと飼育小屋が空いているのを発見したころなのではないだろうか。
そして孫兵はきっと今頃日ごろの日課にしているじゅんこちゃんとのお散歩中だろう。
つまりそれは
「どうにかしてよおおおおおお!!」
「悪いが、どうしようもできない!!」
「開き直るなああああああ!!」
この恐ろしい鬼ごっこは頼みの綱にしている八左衛門が私たちの悲鳴を聞きつけて駆けて来てくれるまで続いた。
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何気に続けてみた。
毒虫にもてる夢主さん。
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