立場入れ替えてみましたなお話







ねくすと拍手!!

あってんしょーん!!
立場入れ替えもしものお話!
お話になってるものもあれば、箇条書きみたいにつらつらと考えを述べてるだけのものもあります〜
ただ思いついたままにかいてるので結構雑!
危機感感じた人はページを閉じてすぐお戻りをー!


1 ここ
2 OPマルコとエース立場入れ替え(不死鳥マルコ末っ子と火拳エース長男)
3 HP セブルススネイプと賢者の石(ただし物語は進まない)

4 BASARA 佐助と小十郎の仕える主チェンジ(ある意味通常営業)
5 TOA アニスとジェイド (アニス大佐と導師守護役ジェイド)
6 DC キッドとコナン立場入れ替え(マジシャン探偵カイトと頭脳派怪盗コナン)
7 DC 赤井と安室立場入れ替え(公安とFBIのポジション以外は一緒___常にきれてる安室さん) 
8 Ib メアリーとイヴいれかえ(ただただイヴはイケメン)
9 イカ 2のヒーローモードアオリホタル立場逆(浚われたのがホタルちゃんだったら?ネタバレありです)





















OP

マルコとエース 立場交換
マルコは不死鳥、エースは火拳はかわらず




「お前、昔の俺によく似てるんだ」

白髭を吹っ飛ばそうと潜り込んで何回目になったか。
もうわからないくらいやられて。
かてねぇなあ、と思いながら甲板でぼおっと空を眺めてたら突然視界に入ってきた紅色

からりとした太陽みたいな笑顔を見せて俺の横に座ってきて。


俺の蒼とは違うその紅色に___目を奪われたんだ




「末っ子っていうのやめてくれよぃ」

白髭海賊団に最近参入した末っ子は、どうやら弟扱いされるのになれていないようで。
そう呼ぶと照れたようにそっぽを向く。
それすら末っ子の要素だというのに。
俺の、人を傷つける紅色とは異なる炎の色

海の蒼の代わりに、空の蒼を手に入れた彼は___誰をも守れないと嘆く

俺たちは海賊。
自分の身は自分で護るから、大丈夫だというのに。






エースがマルコポジションだったらびっくりするくらいにおとなしくなってそう。
逆にマルコがエースポジションにいったら、めっちゃかわいがられるんだよ
サッチはうざがられるけど


ふわり、舞い降りてきた蒼

それをみたルフィの眼が輝いた。

「おーい!!マルコー!!」

降りてきた蒼は鳥の形をしていて。
ルフィはそれに全力で飛びつく

もふもふとその手触りを堪能する船長を呆気にとられて見つめる船員たち

「ルフィ___それは?」

「知り合い?」

船員たちの問いにルフィは笑って答えた。

「マルコは俺のにいちゃんだ!」

マルコから一歩離れれば、蒼は燃え上がりその場に現れる一つの影

金色のパイナップルのような髪だるそうな目元

それでもルフィを見る目は非常に優しく

くしゃり、ルフィの髪を優しく撫でた

「兄のマルコだ。世話のかかる弟だが___よろしく頼むよい」






とか麦わらに挨拶しにいって、なにあの常識人!!とかなるとおもう
















HP 
ハリー→先生
セブ→生徒
深く考えるとジェームズとセブルスの立場逆転になるので、何も考えず、主人公がセブルス、意地悪な先生がハリーみたいに考えておいて貰えれば十分かと





「グリフィンドール、10点減点!!」

今年入学したホグワーツ魔法学校にて。
僕はどうやら一人の教員にとことん嫌われている、らしい

教室中に響く減点の言葉。
またか、という視線を向けられるが___僕が今何をしたというのか具体的に是非教えてほしいものだ


げんなりとした気分を抱えながら授業を終えるとすかさず二人の人物がそばにきてくれる。

「セブルスが何をしたって言うのよ!減点っておかしいと思わない?」

何事に対してもまじめな姿勢を貫くグレンジャーが僕を養護するようにそう言ってくれて

「ポッターは絶対セブルスのこと敵にしてるよな!」

赤毛にそばかす、多くの兄弟の中育ったウィーズリーがポッターへと鋭い視線を向けて

「かまわない、もう慣れた」

この授業で点をとれないのならば、他の授業でとるだけだ。
幸いなことに、魔法の授業はやりがいを感じているし、グレンジャーはグリフィンドールの1年生の中では上位に来る点数取得者だ。

ロンは、まあ・・・・・・うん、そうだな。




日夜ポッターからは点数を引かれ、それ意外の授業で点数を取り戻し___

そんなことをしている間にハロウィンを迎えた。

「ん?ウィーズリー、グレンジャーは?」

授業が終わればすぐに寄ってくるうちの一人、グレンジャーがその日はなぜか姿を見せなくて。
ウィーズリーに聞けば言葉を濁すばかりで。

もしかしたら先に大広間に行っているかもしれない。
そう思い足を向けるがやはり姿は見えないわけで。

「___ウィーズリー?」

ハロウィンのごちそうを前にして再度問えば、非常にばつが悪そうな表情を浮かべて、口を開いた。
一言で言えば、ひどいことをいって喧嘩をした、と。

一つ、ため息。

もともとあまり馬が合わないことはわかっていたけど、最近は解消されてきた、かと勝手に思いこんでいた。

「迎えに___」

「トロールが!地下室に!」

僕が立ち上がるよりも早く、闇の魔術の防衛術の教員であるクィレルが大広間に飛び込んできて。
地下に入り込んだトロールの存在にあがる叫び声。
校長の声にいったんは鎮まったけれど、監督生の指示の元寮に帰るように促された。
寮に戻る列を逆走し探すのはグレンジャー。
先ほど同寮の生徒から聞いた彼女の情報を元に、動いて___


「グレンジャー!!」

見つけた先、大きなトロールと相対しながらふるえる彼女の姿。
手を伸ばして護るために引き寄せる。
その間にウィーズリーがなんとかしてトロールの意識を引いてくれて。


駆けつけた教員からは小言をもらったけれど、この経験はおそらく忘れることはないだろう。






みたいなお話








セブルススネイプと賢者の石

「賢者の、石ってなんだ・・・・・?」

「セブルス、どうするの?」

「まぁ行かないがな」

セブルスが行かないと賢者の石は手に入らないので、クィレル何もできないまま完




秘密の部屋

「蛇と会話・・・・・・?」

「パーセルマウス、よ。闇の帝王が話せたって___」

「僕にそんなことできるわけないだろう」

扉開けないので秘密の部屋には行けない! 完



アズカバンの囚人

「ホグズミードにはいけないから、みやげを期待している」

「もちろんよ!美味しいものたくさんかってくるわね!」

「もちろんいたずらグッズもな!!」

透明マントでホグズミードに行くような規則やぶりしないので真相は闇の中!!

「グレンジャー、僕はお前の知識はすごいと思っている。しかしそれで体をこわしてほしくはない」

「・・・・・・ごめんなさい、セブルス。タイムラーナーは返すわね」

「なになに、二人で何の会話?!ねえ!」

時間を戻せる魔法道具返しちゃったから何もできないよ!完







どんなにがんばっても積極的に動くことはないセブルス
でもたぶんハーマイオニーと相性はいいと思うんだ・・・・・・
ロンにもあきれながらちゃんと面倒見てくれるんだよ・・・・・・
ロンの保護者が二人になった感覚。

どうがんばってもストーリーはつむ






















BASARA

佐助と小十郎の立場入れ替え




「小十郎ー!!」

「なんでございましょうか、幸村様」

「団子がくいたいでござるぁああ!!」

「かしこまりまして。では、幸村様の鍛錬が終わり次第準備いたしましょう。___本日の成果によって団子の量を変更いたします故」

「おおおおお!たぁぎるぅぁああ!!!」



小十郎がうまいことたづな握ってそう





「Hei佐助」

「はいはーい、どしたんですかー旦那」

「俺は饅頭が食いてぇ」

「・・・・・・そうですか、なんでそれを俺様に言うんです?」

「中はこしあん、できればみたらし団子もたべてぇな」

「いや、だから何で俺様に言うの?」

「厨房に材料は持ってこさせてある、俺の鍛錬が終わる頃に頼んだ、Are you ready?」

「いや、よくないんですけ「HYAHAAAAAA Let'partyー!!!」聞く気ないよね!?」


佐助に筆頭は手におえぬやつ




















テイルズオブアビス

アニスとイオン立場交換
アニス導師と
導師守護役イオン


「アニス様、あまり一人で進まないでくださいね」

「イオンかったーい!たまにはいいでしょー?」

あの日、イオンだけを連れダアトを飛び出してから、数日。
平和の使者となるべく、





「しってたよ、イオンが、両親を人質にされてるって。ごめんね、私に助けるだけの力がなくて___」

知ってたの、
でも、私にはなにもできなくて






アニス大佐と導師守護役ジェイド




タルタロスが襲撃を受けた。
乗組員たちはすべて戦死。

生き残ったのは、ピオニー陛下から直々に親書を届けることを頼まれた大佐のみ

「大佐、大丈夫だったんですか?」

「乗組員は全員戦死しちゃったけどね、これは必要犠牲だから」

アニス大佐の漏らした言葉に、敏感に反応したのはルーク

「人の、命だろ?!」

「そんな甘いことを言って生きていられるような、そんな甘い世界じゃないんだよ、ここは」

冷たい声色で、温度のない瞳で、彼女はそう言った。
ルークはただ言葉を詰まらせることしかできず。

「他の被害は?」

「僕の導師守護役が、タルタロスから落ちました」

ティアの問いかけに、イオン導師が答える。

「!大丈夫なのか、それは」

先ほど合流したばかりのガイが焦ったように聞くけれど___


「ジェイドだから、大丈夫です」

「ジェイドなら大丈夫だと思います」

「ジェイドなら大丈夫じゃないですか」


ジェイドに向ける信頼感はハンパない感じだと思います。





「アニス大〜佐」

「なんですかぁ、ジェイド」


なんだかんだで仲がいい二人


「ジェイド・カーティス、僕の導師守護役です」

「はじめまして、ジェイド・カーティスと申します」

初対面時は全力猫かぶりジェイド

「控えなさい。この方はダアト協会最高指導者であらせられる導師イオン様です」

「ジェイド、ここは僕が」

イオンに仕えるジェイドっていうシチュエーションも、良いと思います。


「ジェイ、ド・・・・・・?」

「すみません、イオン様、ずっとあなたを裏切っていたんですよ___」

とか___言う前にジェイドはさらっと解決策見つけて両親助けそうだな



「私が護るのは、たった一人だけ。」

脳裏に浮かぶ、蒼いを纏った皇帝

ピオニー陛下のそばに常に控えるアニス___































コナンとキッドの立場逆転
コナン→小さくなった大怪盗
キッド→マジック得意な探偵

コナン→頭脳派大怪盗
キッド→小さくなったマジック探偵

名探偵カイト 



世間をにぎわす大怪盗___その名は、コナン。
今日も今日とて、新聞はその話題で一杯で。

彼は人間離れした頭脳を持って、警察の間をすり抜けていく。


そんな怪盗コナンにも宿敵といえる相手が___いた。




とあるジュエリーを盗みだし、颯爽と現場を後に___するつもりだった、というのに。

背中にはいつも通り逃げるための白いパラグライダー

現在地は空

闇夜を背中に逃走は成功___するはずだった。

つい数秒前までは。

まさか誰が思うだろうか。
低空飛行をしたその瞬間を見計らってすぐそばの高いビルから子供が落ちてくる、とか!!

それが自分を追っかける名探偵だとか!!

「おめぇ探偵だろうが!なんでそんなに身体能力高いんだよ!!」

落とすわけには行かないとあわてて抱えれば、がっしりと逃がさないとばかりにネクタイを掴まれた。
ネクタイは首輪じゃねえ!

「俺からするとなんでお前怪盗なのにそんなに身体能力低いんだ?」

腕の中、心底不思議そうに瞬くこの子供、巷で大人気実力探偵毛利小五郎の愛弟子と言われかわいがられているカイト、という少年だ。
すこし前に追いかけてきたときは、俺と同じような身長で年齢だったというのに、気がつけば縮んでやがった。
何があったのかはわからねえが、とりあえずどんな体になろうとも俺を追いかけてくるやっかいな奴だ。

ぽん、とカイトの手が開かれて、中から鳩が飛びだした。
おい、それここでやることか?!

「おい探偵!頭脳を使え!マジックを使うな!」

ちょ、まて、鳩、人の上に乗るな!!
バランスが崩れるだろうが!!

「マジックを使えよ、頭脳は限界があるだろ?」

ぽぽぽぽん、と次はいろんなところから花を出す。
だからやめろって!!

「お前探偵なんだからマジックじゃなくて推理しろよ!!」

「推理って生にあわないんだよなー」

「おめえ、探偵名乗るのやめろ」







小さくなったマジック探偵カイト
頭脳派怪盗コナン

どんなにがんばっても、コナンはカイトほどの器用さ手に入れられないから、マジックできなさそう
逆にカイトは頭はいいけど”推理”ってなると苦手そう。
でもこう、うまいことしておっちゃんやら蘭ねぇちゃんにはすかれるんだよ、きっと
追いかけっこしても最後なんだかんだでコナンがカイトに助けられそう
もちつもたれつ























公安チェンジFBI


「出て行ってくれて、かまわないんだがね・・・・・・俺の日本から」

その男は、探偵とは思えぬほど人相の悪い顔で、常人とは思えぬほど鋭い瞳でそう言い放った






緋色シリーズ 
〜もしも赤井秀一が公安で、安室透がFBIだったら〜





マカデミー賞の授賞式。

工藤邸のロビーにて、めがねをかけた長身の男性___沖矢昴はその生放送を眺めていた。

と、突然鳴らされたインターホン。
ちらり、時計をみれば来客には遅い時間。
何か予定があっただろうか、と思いながらも玄関に足を向けた。

宅急便

そう言ったはずの男は、玄関の前、ニヒルに口角をあげて立っていて。

「___沖矢昴、で間違いないな?」

なんっかものすごく偉そうな態度でそう言い放った。
どうみても初対面の相手に向ける挨拶ではない。
頭にかぶったニット帽、服に靴、上から下までトータルコーディネートしたのか、黒だ。

夜道で後ろ歩いてたらびっくりするレベルの。

「___始めまして___という挨拶をするにはいささか遅すぎた気がするが?」

赤井秀一と自身を紹介した男がさらにのたまった。
はたから聞くと非常に威圧的な上、何を言ってるんだこの男は、状態だが。

適当な相づちを返す沖矢昴の顔にはなんともいえない表情がうかんでいる。

「すこし話をしたいんだが___中に入ってもかまわないか?」

疑問文のはずなのに、足がすでに中に入れられている。
悪徳商法のようだ。

「___ええ、あなた一人なら」

ちらり、沖矢は赤井の後ろを見て、告げた。

「お出しするティーカップの数が、足りそうにありませんので」

「気にしないでくれ。あいつらは外で待つのが好きなんでな。まあ君の返答や行動によって全員で邪魔する可能性も否めないが」




沖矢によって招き入れられた赤井はどっしりとその家のソファに沈み込んだ。
妙にリラックスした様子にみえる。
ここはお前の家ではないだろうが。
一度キッチンに姿を消していた沖矢は机の上にコーヒーとお茶請け代わりだろう、いくつかのお菓子をおいて。
余談だがそのお菓子はどれもが手作り感溢れるものだった。

目の前に出された珈琲に赤井はちらり、目を向けて。

「いただこう」

遠慮なくぐいぐい飲んだ。
さらには食べた。

「ほう、うまいな」

「それはよかった。お菓子は手作りなんですよ」

「もう一ついただこう」

「どうぞ」

玄関での緊張感はどこに行ったのか。
ただの茶飲み会とかしている。
ちなみに二人の視線の先はテレビで。
さらにいえば生放送されているマカデミー賞の授賞式のようだ。

「そういえば___どういったご用件で?」

「ああ、テレビに夢中になっていた」

沖矢の促す言葉にようやっと思い出した、とばかりに赤井は視線をテレビからはずす。

「そうだな___ミステリーは好きか?」

「はあ、まぁ」

「ではその話からいこうか」

そういって赤井が話し始めたのは死体スリ替えトリックの話。

頭を打ち抜かれた男
車ごと焼失した死体
その指紋が、とある指紋と一致
指先のコーティング

次々に上げられていく話に、沖矢は時折感心の声を上げて

「その男が、最後に言った言葉がある___まさか、ここまでとはね、と」

「自分の不運を嘆いているだけでは?」

沖矢の言葉に、赤井が頬杖をついて頷いた。

「俺もはじめはそう思ったが、間にとある言葉を入れると___」

___まさかここまで、読んでいた、とはね___

ゆっくりと赤井の指先が伸ばされて、目の前の沖矢の首もとに、向けられた。

「今俺の部下が、君の部下を追いつめているところだ___その連絡待ち、と言えばわかるか?」

かたん、机の上にスマホが置かれた。
シンプルなその通信機器は今はまだ沈黙を保っていて。

「連絡が来る前に、確認したいことがあるんで___そのマスクをとってくれないか?」

ゆっくりと赤井はたちあがり、沖矢を見下ろした。

「沖矢昴___否、FBI捜査官、安室透、君」

上から見下ろされるような形になりながらも沖矢は焦った様子などなく。
対して立て続けに落とす言葉の発信源赤井の方にも大した興奮は見えず。

「あなたがそれを望むならしょうがないですね」

そういって沖矢はマスクをぱらり、はずした。
見えたのは至って普通の顔。
風邪気味だから戻して良いか。
その会話に赤井はあっさりと頷いて。

「変装に変声機、どれもありえない話ではないからな___ハイネックの内側も確認させてもらおうか?」

わー、とあたりに響いた歓声
発信源はテレビ。
どうやら受賞が決まったようで。

「この家の家主が賞を取りましたね」
「ふむ、めでたいな。」

一瞬だけテレビに向けられた隙を見逃さず、赤井は沖矢の首元に手をかけた。
そのまま、ぐい、と広げた隙間。
そこにあったのも、やっぱり普通の首もとで。

「ふむ、やはり、な」
「気は済みましたか?」

見終わるとぱっ、と何事もなかったかのようにその手を離した。
そのままくるり視線をめぐらせて___何かを見つけてその場所をしばしの間凝視して、眼をはずした。

「ああ、貴重な時間をもらって悪かった」
「いいえ、かまいません。あ、電話鳴ってますよ?」

先ほどまでのどことなく張りつめたような、そうでもないような、空気は四散して。
代わりに響く、電話の着信音。
沖矢に礼を言うと耳元に電話をあてた。

「ああ、すまない___ああ、なに?降谷君がそちらに現れた?」

内容的には緊迫しているだろうに、なぜかその言葉からは緊張感など感じ取れなくて。

「___まあ想定内だが___取り逃がしたのか?そうだろうな___」

それどころか立ち上がっていた赤井はゆっくりと元の場所に座り、また珈琲を飲みながら話を続ける。
お菓子も口に運んでいる。

沖矢はたちあがり、おかわりをいれるべくキッチンへ向かった。

”ライ___いや、今は赤井秀一、か”

突然変わった電話の相手。
それは赤井が探していた人物のもので、想定していた人物のもので。
やはりな、と思いながら赤井は耳を傾けた。

”あなたの部下の車をだめにしてしまいましたからね!代わりに手みやげを用意しましたよ!”
「それはありがたい」

素直な謝辞を、降谷は受け入れない!
逆になぜか火に油を注いでいるような雰囲気だ

”調べるのはあなたの方が得意でしょうから!”
「ああ、任された」

頼んでいない、という声が聞こえてきそうだ。

”想定外だったでしょう?”
「否、想定内だが?」

___前言撤回、この赤井という男素直でも何でもなく___無遠慮に人の神経を逆撫でしていくタイプのようだ。



「降谷君___目先のことに捕らわれて狩るべき相手を見誤らないでいただきたい」



重々しく告げられた言葉。
それに対して電話の向こうでは息をのむ音。


けれど___

「最後に言っておこう、お菓子はおいしかった、また作ってくれ」

「赤井秀一!!」

やっぱり逆撫でしたいだけか

降谷の声をバックに立ち上がり、沖矢に邪魔をしたわびを告げると赤井は玄関に向かう。

「おまえたち、解散だ」

扉を開けて言い放った言葉に、あたりに散らばっていた気配は蜘蛛の子のように消えていった











FBI捜査官の降谷零である俺が死んだことについて、赤井秀一が疑い続けている。
それはわかっていた。
そして、その追求が今夜あの屋敷で行われるということも。
だからこそ、あの場はコナン君たちに任せて、この来葉峠に来ると予想していたキャメルたちの車に乗り込み、襲撃を受けるこの車の中で___

「屋根をあけろ」

生存を知らしめたんだ。

「あけるんだキャメル」

「透?!」
「降谷しゃぁん!!」

鳴き声混じりのキャメルに驚きを全力で押し出してくるジュディ
あいかわらずこの二人はFBIに向いていないのじゃないかと思うほど感情豊かだ

「10秒だ___キャメル、10秒車を固定しろ。このくだらないカーチェイスに決着をつけてやる」

「安室さぁん、10秒はちょっと難しいです!5秒じゃだめですか?!」

「___なら5秒でいい」

ちょっと反論はあったけれど気にせず、キャメルが稼いでくれた時間を使い、後ろの車のタイヤを打ち抜いた。

「戻れ、キャメル」

立ち往生する車の空ぐそばに戻れば、こちらに向けられる何対もの銃口。
それに笑って見せて奴らが連絡をとっていた携帯を奪い取った。

「ライ___いや、今は赤井秀一、か」

電話の向こう。
おそらく今頃工藤邸で地団駄を踏んでいるでやろう奴を想像して___

帰ってきた言葉の色が想像以上に穏やかで、なんか逆にこちらがいらりとした

「あなたの部下の車をだめにしてしまいましたからね!代わりに手みやげを用意しましたよ!」

”それはありがたい”

ちょっと言葉尻にそれが混じったけれど、仕方がないだろうこれは。
一矢報いたと、思っているのに、向こうはそうはとっていない様子で

「調べるのはあなたの方が得意でしょうから!」

”ああ、任された”

別に任せたつもりも頼んだつもりもない!!

「想定外だったでしょう?」

”否、想定内だが?”

いつもの無表情でこの言葉を返しているのだと思うと、非常に、怒りが、沸き上がる___!

”降谷君___目先のことに捕らわれて狩るべき相手を見誤らないでいただきたい”

そんな俺の怒りをさらに燃え上がらせるように、赤井はそういった。
かっ、と体中にあがった熱。

ぐわりと反論しそうになった俺を遮ったのは、やっぱり赤井で。

”最後に言っておこう、お菓子はおいしかった、また作ってくれ”

「赤井秀一!!」

公安のくせにほいほいと製作者のわからないお菓子を食べるんじゃない!!
それは、俺がコナンくんのために作ったお菓子だ!

もう少ししょっぱめが良いとか知るかー!!!






※※※※※※※※※※※※
赤井は焦らない
降谷がかみつくさましか浮かばなかった___

























Ib


スケッチブックの中、落書きだらけの部屋。
黒を主体としたその部屋には色とりどりのクレヨンで絵が描かれていて。
その中央、赤色のスカートをはいた幼い少女は不意に顔を上げた。

「また、誰か迷い込んだの___?」

響いた声は、静かな部屋に広がって。
誰も拾うはずのないその声に、答えるようにざわり、喧噪が広がる

「招き入れたのは、あなたたち?」

少女は困ったように眉をひそめて、外見に見合わぬ表情を浮かべた。
くるり、見回した先、そこにあったのは青い色のぬいぐるみたち。
かたん
微かな音。
同時に先ほどまで何も描かれていなかった壁に、いくつかの文字が浮かび上がっていて

”Ibに、ともだち、つくる”

それを見て、少女は仕方がなさそうにでもどことなく照れたようにため息をついた。
立ち上がった彼女はゆっくりとその部屋にあったドアに近付いていって___

「外に案内してくる、から___私はあなたたちだけで十分だよ」

ぱたん、閉まった部屋の扉
その中でうごめき出す青いぬいぐるみたち

”Ibにともだち!”
”いっしょに、あそぶ!”

ざわざわと騒ぐと彼らはゆっくりと部屋の中に溶けるように消えていった。







「大丈夫?あなたもこの場所に迷いこんだの?!」

「私メアリー!あなたの名前は?」

その人たちは、とてもまぶしい光のようだった。

青いバラのギャリー
黄色いバラのメアリー

”私”が”Ib”という名前の作品だと、この人たちは知らなくて。

私を見つけてよってくる絵画のお姉さんたちや、青いぬいぐるみから護るように手を引いてくれて、背中にかばってくれて。

優しい、優しい光のような人たちだった。

でも、だからこそ、だからこそこの世界に取り込むわけには、いかなくて。

___残ってほしいんでしょう?___

絵画のお姉さんたちの声を聞こえないふりして

___Ibおめでとう!ともだちができたね!___

青い子たちの話を知らないふりして、ただその温もりを、今だけは、と握り返した。

別行動を余儀なくされた先、ギャリーが見つけてしまった、私の正体

教えてくれた絵画が心配そうに私を見て来るものだから、大丈夫、と答えることしかできなくて。

「ねえイヴ!」

「なぁに、メアリー」

私を慕うようについてきてくれるメアリー。

黄色のバラの通り、明るくまぶしい彼女を悲しませたくはないから。

「一緒に外に脱出するからね!絶対に」

「___もちろん」

私が、外の世界に、つれていくから___メアリーとギャリーは、絶対に

___メアリーが、青いぬいぐるみを見て、可愛いウサギと言った。

ああ、早く外に連れて行かないと、この場所から外に出さないと。

メアリーが壊れてしまう。
はやく、はやく、ギャリーと合流しないと

焦って辿る道すがら。

どこにもギャリーの姿はなくて。

メアリーの手を引いて、走る。

こっち、こっち、

手招かれる先。
そこにあったのは、青い子たちの遊び場で。

あわてて飛び込んだその中。


ぐったりとした、ギャリー


___このまま放っておけば、メアリーもギャリーも、ずっと、Ibと、一緒だよ___


頭の中反響する言葉。
あの子たちが、ささやくごとに、私の中に染み込んできて。

ぐらり、揺れそうになる、意志。

だめ、だめだよ。
この二人にこの場所は、似合わない




「ギャリー、起きて、お願い」

私が迷っている間に、メアリーはギャリーに駆け寄って。
べしり
結構な音を立ててその頬をたたいた。

ギャリーの頬は真っ赤だ。

それに意識を取り戻したように、ギャリーは眼を瞬かせて。
メアリーを映して、すこしだけ笑って、私を映して___警戒するように、瞳をすがめた。


そう、それでいい

警戒して、
嫌いになって、
どうせおいて行かれるのはわかってるもの

私は外にでられないもの。

だから、お願い、優しくは、しないで





すこしだけ眼を、離しただけだった。

でも気がついたら二人はいなくて。
おいて行かれたんだと、気がつくのはすぐ。
でも、あの二人だけにしてしまったら、あの子たちが何をするかわからない。
そう思って追いかけただけなのに。

私の、おもちゃ箱の中。

落ちているのは黄色のばら。

メアリーの、命。

ゆっくりとそれを持ち上げれば、後ろから足音。

「イヴ」

ギャリーの声。
振り向いた先、ギャリーに隠れるメアリーの姿。

「そのバラをこちらにちょうだい」

いいよ、って渡すはずだったのに。

「___じゃあ、ギャリーのバラと交換して?」

口をついてでたそんな言葉。

それに一瞬だけ目を見開いたギャリーは、一度だけ躊躇して___それでもすぐに私に青いバラをくれた。

バラは、あなたの命そのものだというのに。

まだ渡す前だったから、私の手の中にあるのは青と黄色のバラ。

それをぎゅうと握りしめて、ギャリーとメアリーに、目を向けた。

「交換なんて、うそだよ」

ギャリーのメアリーの表情が凍る。
違うの、ちゃんと最後まで、きいて。

「私にはあの子たち手を出してこないから」

柔らかな花弁を指先で撫でる。
落ちた衝撃からか、ぼろぼろなそれ。

「絶対に、出口に連れて行くから、お願い信じて」

まっすぐに、まぶしい二人を眺めて告げたそれに、二人は瞳を瞬かせて。

「二人をちゃんと外の世界に___」


手が、温もりに、つつまれた

「___何言ってるのよ」

目線をあわせるようにしゃががんだギャリーが

「イヴ、約束したじゃない、一緒に外にでようって!」

手を握りしめたメアリーが

「三人で、外の世界に行くのよ」


そんな優しいことを言ってくれるから。


外にでるのには対価が必要

外にでたいなら、代わりの誰かを


この世界の仕組みを、この二人が知ってるわけはない


「ありがとう___<一緒に>外に、でようね」


私は、いけないけれど。

笑顔の裏に言葉を隠した










イカ 2のひーろーもーど
アオリ ホタルの入れ替え


「ホタルちゃん!元に戻ってよ!」

アオリの必死な声は、ホタルに届く様子は見えず。
ただ冷たい瞳がゴーグルの向こうから向けられていて。

「ねえホタルちゃん!!そんな露出した服今まできたことなかったじゃん!!」

少ない布面積。
ホタルの抜群のプロポーションが惜しげもなく晒されている。


”ホタルに声は届かんよ”

タコワサ将軍の笑い声があたりに響く


「っ、4号、お願い!!」

唇をかみしめたアオリが泣きそうな表情で”私”をみた


「ホタルちゃんを、取り戻してっ!!」


響くシオカラーズの唄
一人では完成しないその唄を紡ぐアオリ

それに対してホタルは微かに動きを止めて

「、この、曲」


彼女のなか、なにかがよみがえってるようで。
手にしたヒーローチャージャーの照準を彼女のゴーグルに


「ホタルちゃん、あなたの居場所は、私のよこ、でしょう!?」


アオリちゃんの叫び声に、動きを止めた彼女をねらって___



インクを放った












必死にホタルちゃんを探し回るからたぶんアオリちゃんの精神状況ぼろぼろだったりしそう