体育委員の活動場所である運動場。

いるだろうかと多少の不安を持ちながら向かえばそこには水色青色紫そして深緑。

見えない色に苦笑しながらその場所に近づいていく。

「お!じゃないか!」

にぱり笑って出迎えてくれた小平太にこんにちは、とあいさつ。

「せんぱーい!」

「こんにちは!」

ふにゃふにゃの笑みを浮かべた四郎兵衛と金吾にこんにちはと返事をする。

、どうかしたのか?」

不思議そうに首をかしげて尋ねてきた滝にこたえようとすればいつの間にかすぐそばにいた小平太が口を開いた。

「?甘いにおいがするぞ。」

くんくんと至近距離で首元を嗅がれて驚く。

「わ!、え、とこれ、皆さんでよかったら食べてください!いつもお世話になってるお礼です!」

その近い距離を離そうとあわてて渡せば一瞬ののち満面の笑みを浮かべた小平太がそこにいて。

「ありがとな!!よし、今からみんなで裏裏山までピクニックに行くぞ!おいしいものはきれいなところで食べたいだろう!」

その言葉にうわあ、という顔をする体育委員。

ごめん、ご愁傷さま。

そう思いながら目線を外せばがしり、腕を捕まれて。

「もちろんも強制参加だぞ。」

その満面の笑みが今はただ恨めしい。


いつのまにか水筒を持った滝夜叉丸と四郎兵衛。

金吾は嬉しそうにこちらを見ていて。

「あきらめろ、

その滝の言葉にはがくりとうなだれた。