心からの感謝を君に。




孫兵視点




「どうした?孫兵!」

陽だまりのような眩しい笑みは、僕に向けられていて

「ほら、行くぞ!」

差しのべられた手は同様に温もりに溢れていて。

何度も闇に落ちそうになる僕を、君は何度も救ってくれた。

「春になったら!」

最愛の彼女がいないときも、君は僕を連れ出してくれて。

方向音痴といわれる君についていったら行けないとわかっていたのに、その手をとってともに走りまわることが楽しかった。


そんな君だけには手を汚してほしくはなかったのに

それは、この道では不可能なことで。

陽だまりのような笑みはいつしか何かをこらえるように

差し出されていた手は、黒く紅く変色するように

今度は僕が手を差し伸べよう。

幾度となく救ってくれた君だから。

今度は僕が君を助けるよ。

僕の手を、にぎって

君は闇に落ちちゃいけない

君は陽だまりの下で笑っていなくては



ありがとう、君の

笑みが

言葉が

手のひらが

僕にとっての助けだった


大事な僕の友達











突発的、ストーリーなし。
以前からこの組み合わせはすごく好きでした。
波長は合わない二人なのに、共にいてほしいと思う、
左門が強引に引きこもりがちな孫兵を皆のところに引っ張って言ってくれればいい。