ドリーム小説







向かいの家のおうち事情  






 なんかいた




向かいの家に灯りがついている。
それに気がついた瞬間、私は自分の家を飛び出した。
弾む心をそのままに、鳴らすのは目的の家のベル。

有希子さんか、先生か、それとも放蕩息子か。
わくわくしながら目の前の扉が開かれるのを待つ。

そして目的の人物が姿を現したその瞬間___

手はポケットに入れていたスマフォを取り出し、指はとある番号を押していた。

”___はい、もしも「新一君どうしよう、キミの家にメガネをかけた長身の知らない不審者がいるんだけど、蘭ちゃんよんでもいい?」ちょっとまって、さん。
いつも言ってるけど蘭はボディーガードじゃねえから!”

数コールの後、響いた声。
応えを聞ききることもなく言葉を発せれば、焦ったような声がかえってきて。

「いや、蘭ちゃんは立派なボディーガードだよ。あれでご飯食べてけるよ。むしろ私が雇いたいくらいだよ」

”いつも思うんだけど、なんでさんそんなにボディガード欲しいの?人にねらわれるような危険な仕事してるわけ?確か自宅でPCいじってる仕事っていって___ってちげえ!!”

「いやいや、あの年にしてあの風格に攻撃力。一家に一人欲しいよね」

”そうじゃなくて!!蘭のボディガードの話するために電話かけてきたんじゃねえだろが!”

「ええと、この家の持ち主である工藤さんのお知り合い、でしょうか?」

響いた第三者の声。
そこでようやっと私はこの家の放蕩息子である工藤新一に電話を入れた理由を思い出したのだった。




















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