ドリーム小説
12
「ちょっと行ってくるね、セブルス。あの子のことをお願い。」
・マルフォイはそう言って、笑って、姿を消した。
「姉上は、僕に好きに生きろと言ってくださった。ならば僕は、それに従うだけ。__僕は、大事な友がこちらに捕らわれてしまったときの切り札になろう。」
ドラコ・マルフォイはそう言って、闇へ身を落とした。
まったく、あの姉弟は無茶ばかりする。
セブルスはそう言ってため息をつく。
闇の魔術の防衛術の教師になったところで、なにも楽しくはなく。
が姿を消して。
マルフォイ家の長男は自ら闇へと身を投じた。
それも、友人を守るために、だ。
本当にため息しかでない。
一日一日がつまらない。
時間が過ぎ去るのが遅い。
ポッターも、なにかをたくらんでいるようで。
かといってそれを止める気はない。
一度だけ来たからの手紙には、待っててほしい。
それだけが書いてあって。
なにが言いたいのか、わかりはしない。
それでも、彼女がそう望むのであれば。
人生で二度目に愛した彼女を、いつまでだって、まとう。
わたしが死ぬまでの、あいだではあるけれど
そうして、私は手に入れる校長の、座を。
ほしいのはこんなものではないと言うのに。
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