ドリーム小説
7
「グレンジャー、綺麗ねえ。」
ほわほわと、いつものように彼女は笑う。
彼女が視線を向けるのは、代表選手の一人と踊るハーマイオニー。
柔らかな髪を揺らして桃色をまとった姿は、綺麗、以外の言葉がない。
の横に立ち彼女に腕を貸すセブルスはそんな彼女を見下ろしてため息を一つ。
いつもおろしたままの髪を結い上げて、微かにのぞくうなじ。
身にまとうドレスは、深い緑
適度に露出を押さえたそれは、きっとルシウスマルフォイの目利き。
彼の娘に向ける愛情が感じ取れる。
同時にが未だにうまく両親をだましているという証拠でもあって。
自分に向けられる視線を微かにうっとうしそうにするのはいつもどおり。
もちろん、それを悟らせるようなこともしないのだが。
代表選手の踊りが終われば当然、とばかりにダンスに繰り出す二人。
スリザリンの寮長とマルフォイ家の長女、その組み合わせはひどく周囲の視線を集めるが、本人等はなれたもの、と気にもしない。
が唯一視線を止めたのは、かわいいかわいい弟の姿。
「セブルス。」
踊りながら話をふれば無言で先を促される。
「我が愛しの弟がかっこよくなっちゃって、ちょっと感動する。」
セブルスは其れに対して無言を貫いた。
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