ドリーム小説
いち
突然だが私には好いている人がいる。
その人物のことをあげてみようと思う。
年は私よりも三つ上。
背はもちろん私よりもずっと高い。
ちなみに頭もいい。
髪はなぜか橙。
目立つ。
陽気で面倒見がいい。
見た目に反してこれまたまじめ。
そしてなにより
女である私が恥ずかしくなるくらい、主夫。
料理がうまい。
もうあなた絶対お店開けるよっていうくらいうまい。
帰ってきて部屋にかばんを置いて、リビングに戻ったら豪勢なご飯が一瞬で出来上がってるあの不思議と言ったら・・・
掃除をよくしてくれる。
掃除機かけてるその後ろをちょこちょこついて玖のが好き。
前にいたら邪魔って、吸い込まれるから後ろからついていく。
洗濯ものだってお手の物。
自分のその、下着、とかも気づかないうちに洗ってくれてる。
・・・女の子として恥ずかしいのに。
それが私のお隣さん、
そして私がひそかに思いを寄せている猿飛佐助兄さんである。
小さなころに越してきて、お隣になって以来の付き合いで。
始めは男の子に間違われるハプニングもあったりしたが今ではいい思い出である。
私の両親は共働きで朝早く出かけては深夜に帰ってくる。
私がいつも一人だと気づいてからは毎日のように私の家に来て料理洗濯その他もろもろの家事をしてくれていた。
なぜか私以上に私の家のことに詳しいのだ。
そしてそんな佐助兄さんは私をいつも子供扱いしている。
小さなころから共にいたから私のことをどうとも思っていないだろう。
ただ手のかかる幼馴染だとか、お隣さんだとか。
そんな認識だというのはしっかり理解している。
だからこそ私はこれ以上を望むつもりはないし、今以上の関係を築くつもりもない。
今のこの心地がよい状態をもう少し、続けていきたいんだ。
だってこわいの この関係がこわれるのが
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