ドリーム小説






 宵闇 五十九  



















走る走る

大好きな君のもとに



いるんだと感じた。

理由?

そんなの知らない

根拠?

そんなのない



だって、そこに君はいる


それが私の中で確かな存在証明






「っ!!!!」





以前と同じその場所。


見えた影。


それはずっと望んでいた存在。












っ」






振り向くその姿

いつもの姿

大好きな、君




全力で走って、そうして君に飛びついた。




すっぽりと腕に収まるその小ささに愛しさが溢れた。












「おかえり、。」





























世界が光ったと思ったら、一瞬で景色は変わって。

そこには緑一面の景色。


「戻って、き、た、・・・?」

それに反応するようにざわり世界が揺れて。


どくん

近づく気配

大切な、それはたいせつな








っ」




静かだからこそよりわかるその声の重たさ。


ゆるりふりむけばずっと泣いていた、君。





走り寄ってくる君

飛びついてきた君



それを全身で抱きしめて。











ようやっと抱きしめることができた。














「ただいま、喜八郎。」





























あの場所に未練がないと言ったらウソになる。

でも、俺にはこの世界が必要で、大切で。

だから、この世界を俺は選ぶ。

それがたとえ自らの世界に二度と戻れないということと引き換えだとしても。



抱きしめるというより抱きしめたその体温が愛しくて。

後ろから少し遅れてやってきた級友や先輩、後輩たちの姿に涙があふれた。

大好きで大好きで、どうしようもなく大切なこの場所で、俺はこれからもみんなと共に、生きていく。































※※※
これにてもう一つの終わり終幕!
・・・書いてみて思ったんだけど、こっちで本編かいてたら確実に最後ぐだぐだだ・・・
あれ、雅さんは?ってなる・・・
なので、こちらのお話はもしも〜という感じでお楽しみください。



それではお付き合いありがとうございました!












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