ドリーム小説
魔法117
「セドリック、ハリー!!」
柔らかく背中を押されて。
振り返るまもなく、二人の元へ走る。
呼ばれた二人はこちらを見て、驚きの表情をうかべて。
セドリックへと抱きつく。
「?!」
「どうしてここに!?」
彼らの言葉が耳に響く。
理由なんて、私だってわかっていないのに、伝えられるはずはなく。
それでも、今は睦月君の言葉を信じるしかなくて。
「二人とも、早くトロフィーに、___」
私の言葉は新たな登場人物によって遮られる。
激しく交わされる会話。
聞ききれない言葉の押収。
ただ、わかったのは、セドリックに、杖が向けられているっていうことと。
「アバダケタブラ」
向けられる光と
力いっぱい押しのけたセドリックの驚きに見開かれた眼
序で、衝撃。
ひどく熱いそれに、呼吸が、乱れる。
魔法が聞かないはずの私でも、それは痛みへと変化して
「?!」
最後に聞こえたのは、セドリックの声。
「ディゴリー!と一緒にトロフィーにさわれ!!」
睦月君の言葉を最後に、私の意識、は___
back/
next
戻る