ドリーム小説
魔法170
一人目は、セドリック・ディゴリー
彼女が1年間眠るきっかけになった少年。
二人目は、シリウス・ブラック
眠りから目覚めるとき一緒にすくい上げた人物。
そして、レギュラス・ブラック
過去にさかのぼった世界で、その手でつかみあげた相手。
全部きっかけはあの子。
盲目的にあの薬学教授を信じていて。
あの人物以外、いらないと笑うあの少女。
心の奥底では自分の力のなさに落ち込んで。
守りきれないからと、一番大事なもの以外を切り捨てる方を選んだ。
ある意味とても現実的で不器用な少女。
未来を俺が視ることができない、唯一の存在だった。
けれどそれは彼女によって変化して。
命を失うはずだった彼らは、今、まったく予想できない未来を歩みだした。
だからこそ、俺は、手を伸ばしたんだ。
「なあ、俺と共犯者にならないか。」
怪訝そうな表情を返されて、疑惑に満ちた瞳で睨みつけられて。
でも、そのほうがありがたい。
ちゃんが連れて帰ってきた人物。
ちゃんによって未来を塗り変えられた存在。
つれてこられた未来の世界。
ここで、彼が執着するものは本当に少なくて。
だからこそ、盲目的なまでに、あの子を守るだろうと。
そう思ったから。
「同じ闇に墜ちたもの同士」
あの闇にとらわれてしまった俺たちが
「同じ闇から逃れたもの同士」
あの闇から逃げ出してしまった俺たちが
「同じ光に救われたもの同士」
唯一焦がれたあの光
「俺は、これから先を、視ることができる」
でもその世界であのこの行動は全く読めない。
だからこそ、手が必要で
「俺が守りたいのは、あの子が笑い続けられる場所。」
一人きり、生かすだけじゃあの子は壊れてしまう。
なれば、まわりだって守って見せなければ。
与えた知識でおまえがなにをしようとかまわない。
それこそ、ちゃんが笑う世界であるならば。
「だから、なあ。」
あの子が生きる世界に、灯りをともすために
「俺と共犯者になろうぜ」
あの子が望む世界に、少しでも近づけるために
「レギュラス・ブラック」
そして男は確かに俺の手をつかんだんだ。
※※
全部を知っている共犯者
ちなみに睦月もレギュラスも編入を理由に、ハリーたちと同じ学年。
まだ卒業してない。
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