ドリーム小説
魔法172
スラグホーン先生から聞き出した、分霊箱の数。
そのうちの一つであるロケット。
それは、魔法が使えないはずのによって壊されて。
けれど一つ壊したところで、次があるわけで。
ダンブルドアと向かった先。
そこには思っていた分霊箱は見つからず。
様々な障害にあいながらもなんとかホグワーツに帰ってきた。
「ハリー、隠れるのじゃ。」
ダンブルドアの声はひどく暗く。
反抗を許さないとその瞳が告げていて。
指示に従って、隠れたその場所。
そうすればあがってきた人物が、みえて。
プラチナブロンド。
すらりとした背に、きりりとした顔立ち。
でも、色は青く、その瞳は今にも泣き出しそうで。
現れたのは、僕にとって大事な大事な友。
寮を違えた大切な友人。
ゆっくりと向けられる杖。
それは寸分の狂いもなくダンブルドアへと向けられて。
放たれた武装解除はあっけなく効果を見せて。
「こんばんは、ドラコ」
世間話のように紡がれる挨拶。
大げさなまでに、体をふるわすドラコ。
黙ったまま視ているなんて、できない、のに。
時折向けられるダンブルドアの視線に、体は動かなくなって。
「僕は___」
紡がれるドラコの言葉。
震える声も、杖先も、それらがすべてを物語る。
音を立てて現れるのはベラトリクス、そして他の死喰い人たち。
彼らは一様に、ドラコを責め立てて。
そして、僕は確かに目にしたんだ。
ドラコの口が何かをつぶやくのを。
_たすけて、ポッター_
その口が、僕の名前を、詠んだのを。
瞬間、体が動いた。
否、動こうとした。
のに、遮ったのは黒い腕。
いつの間にか現れたスネイプは、僕を止めて。
人差し指を口元に当てて、静寂を求めた。
ダンブルドアが認めていた相手。
だからこそ、沸き上がる不信感や嫌悪感をこらえて、それに従った、の、に____!!!
ダンブルドアは、死んだ。
スネイプの手によって。
ドラコは連れて行かれた。
スネイプに従うように。
僕は道標を失った
世界は闇に包まれた
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