ドリーム小説
魔法181
学校は、変わった。
死喰い人に支配されて、先輩が校長になって。
マグルを、排他するように、なった。
罰則は体罰に名を変えて
闇の魔術に対する防衛術は、闇の魔術を練習する授業に
マグル学は、マグルに対する敵意を養う授業へと変化した。
教授たちの抵抗は、踏み倒されて。
生徒たちは身を寄せあって、歯を食いしばるだけの毎日。
グリフィンドールの面々はその寮の気質そのままに、抵抗の意志を示し、そのたびに体罰をくらっていて。
それ以外の寮は息を潜めて口を閉ざす。
スリザリンだって優遇はされていても、それでも今の状態に不満を持たないものはいないわけで。
「僕は大丈夫だよ」
顔中、体中傷だらけのネビルは、それでも笑って見せた。
「ハリーたちも今がんばってるんだろうからね」
スリザリンに所属する僕だけれど、さりげなく生徒を助けるうちに信頼されるようになって。
今では笑顔で話をしてくれる間柄になっている。
スリザリンの中でだけもたらされる情報を彼らに渡す役割をも僕は担うことになっていて。
必要の部屋、と呼ばれるこの場所で彼らは身を潜め続けている。
ダンブルドアの名を掲げた抵抗勢力は、日に日に人数を増やしていって。
_レギュラス、頼みを聞いてほしい_
先輩は僕にそう言った。
マグル生まれを、ばれないようにかくまえと。
体罰を受ける生徒を、できるだけ少なくしろ、と。
表だって行動などできない先輩は、それを僕に望んで。
それを、僕は受け入れたから。
”これから”を僕は知識として持っている。
昴に教え込まれたその未来。
少しでもよい方向に、彼女が笑える世界に、かえられるならば。
何度だって、
僕は偽れる。
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