ドリーム小説










魔法182














教授の帰りを待ちながら、本を読んでいれば、突然あいた扉。

教授にしては早いな、と思いながら顔を上げれば、三つの人影。

口をぽかん、とあけてこちらを見つめるグリフィンドールの二人。

もう一人、ルーナは私をみてふわりと笑ったけれど。

この場所に来るのは教授かレギュラス。

それ以外は入ってこれない。

そう聞いていたのに、予想外の訪問者に思考が止まる。


「ええ、と。ここは教授の部屋ですよ?」


どこかと間違えていませんか?

そんなニュアンスを加えて問いかければ、き、っと鋭い視線が返される。

その視線の持ち主、ジニーは双子と同じ赤い髪を揺らして私の元へと足を進めた。


「ここは、校長室、よ!」

わかっていることを言われて、どういうことか、と首を傾ける。

それが気に障ったようで、ジニーはさらに瞳をつり上げて。

「スネイプの部屋なんかじゃないわ!!」

教授を校長と認めない、込められた意味に、少しむ、っとする。

教授が裏でどんな風に動いているか、しらないくせに。


「セブルス・スネイプ校長です。」


紡いだ名前。

それをジニーは汚らわしい、とばかりに切り捨てた。


「ジニー。ストップ。」

怒りにあれる彼女を鎮めたのはもう一人の少年。

ネビルはゆっくりとジニーの肩に触れて。

それから私をまっすぐにみた。

、ここにいたんだね」

みなかったから、少し心配してたんだからね。

ネビルが口を開くより先に、ルーナが私にふれてほほえんだ。

その笑みに小さく笑いを返して。

「ねえ、

遮られていたネビルが口を開く。

「僕ら、グリフィンドールの剣をもらいにきたんだ」


そしてその瞳は壁に掛かった剣へと、向けられて。


「ごめんね、もらっていくから。」


とん、と放られた植物。

それが私の前に広がって、ぶわりと何を吐き出して。



声を上げるよりもなによりも先に、



私の体はとらわれた。













※※※※※※※※※

教授が帰ってくるまであと数秒
ネビルあたりなら、人を捕まえる植物とかもってそう











back/ next
戻る