ドリーム小説










魔法186











_わかった昴_

ハリーは緑の瞳で俺を見つめて言葉を紡いだ。

_一つだけ、条件をつけさせて欲しい_

俺が共に行く、そのための条件を

_昴、君は僕たちになにが起こっても、死喰い人に捕まるな_


優しい俺の友人は、そう言って、笑ったんだ。





ロンが戻ってきて。

ハーマイオニーに笑顔が戻って。

ハリーが穏やかに先を見据えるようになって。

そうして向かったルーナの家。

あの印の意味を教えてくれたあの人は、娘を、ルーナを救わんがために、死喰い人を呼びだした。

必死で逃げたその先。

けれど、いたのはこちらも死喰い人。

ハーマイオニーはハリーの顔に呪いをかけて。

ロンはハーマイオニーを逃がそうと抵抗して。


そして、ハリーは、俺の体を突き飛ばした。


「昴、条件を忘れたなんて、言わせないから。」


呪いのせいでうまく動かない口で。

それでも俺が伸ばした手を振り払った。





一人きりで姿くらましで行ったのはホグワーツ。

次に、彼らのところへ向かうドビーのところ。

ヴォルに抵抗した俺が、奴に、奴らに捕まることを危惧した優しい友。



_昴、君は僕たちになにが起こっても、死喰い人に捕まるな_

_だって、君が脅威だとあいつはしっている。_

_あいつは、お前を放ってはおかないでしょ?_


自分の身よりも、友を思うあの子。

逃げろと笑ったあの瞳。

今あの子たちがいるところを、しっているけれど、みたことはない。

だからこそ、ドビーと共に、いかねば

あの子が、あの子たちが傷つくのを、放っておけはしない。



「ハリーを助けたいんだ、協力して欲しい」



俺の言葉にドビーは力強くうなずいた。








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どこでも姿現しできちゃう設定、自分でも忘れそうになる。









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