ドリーム小説










魔法193








「この中だ、分霊箱は」

ドラコに導かれて向かった先。

そこは必要の部屋。

いろんな秘密を隠して、隠された場所。

ハーマイオニー達は秘密の部屋へカップを壊しに行った。

そして僕たちはこの場所でレイブンクローの失われた髪飾りを見つけに。


必死に探して、その片鱗を見つけて。そして、見つけたというのに___



「やめろ、クラッブゴイル!!」

叫ぶドラコの声。

けれど、それは二人には届かない。

否、届いていても、聞く耳は持たないのだろう。

どちらかが生み出した炎。

それはぶわり、沸き上がり、僕らをおそう。

魔法の、闇を抱く炎は呪文を操る主すら飲み込んで。


「っ、ドラコ、捕まれ!!」


見つけた箒。

それを使ってドラコを捕まえる。

そのまま向かうのは出口。



ぶわり沸き上がる炎を背に、


なんとか部屋からの脱出は、なされた。


外にでた瞬間、髪飾りはぼろりと崩れ落ちる。

それはあの炎が原因なのだろう。

「・・・すまないハリー」

二人してうずくまって呼吸を整えていれば、ドラコの申し訳なさそうな声が聞こえて。

そちらをみれば、情けないくらい眉を下げるドラコ。

その謝罪は、先ほどの二人がドラコと共に行動し続けてきた二人だったから、だろう。

「ドラコはなにも悪くないだろう?。」

今のドラコは。

それに、

「君こそ、僕をたくさん助けてくれた」

だから、おあいこだ、と。

僕の言葉にドラコはかすかに笑顔を見せてくれた。



さて、次だ。



ドラコは死喰い人との戦いへ。

そして僕ら三人は、叫びの屋敷へ。










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