ドリーム小説
魔法 27
「うあわあ!!すごいすごいですよ!きょーじゅ!」
地下からでて向ったのは大広間。
生徒たちが学校に来るようなったときから私はここに来ることは出来なくて。
だからこんな風にクリスマス仕様の大広間を見たのも初めてだった。
まだ誰もいないそこはたくさんのツリー、プレゼントにリース
天井はきらきらと雪が降っていて。
「少しは落ち着け」
溜息とともに落とされた言葉だが従うことなんか出来なくて。
きゃーきゃーとはしゃぎまわれば遂には頭をしばかれた。
「・・・いたい、です・・・」
しばかれたそこを押さえながら恨みがましくきょーじゅをみる。
と、
「ふぉふぉふぉ。」
聞きなれた笑い声。
振り向いたそこには白髭のこうちょがいて。
「メリークリスマス。」
優しいその言葉に思いっきり抱きついた。
「きょーじゅ!」
はっとしてきょーじゅに声を掛ける。
「・・・なんだね?」
「プレゼントを部屋に忘れてきたですよ!」
そう告げれば溜息をつきながらも部屋まで引き返してくれた。
(一人では未だに迷うのである。)
「・・・きょーじゅ。人増えてる、ですよ?」
戻ってきたそこには先程まではいなかった生徒の姿。
扉の影からのぞきながらいいのかと思い顔をきょーじゅに目をやる。
だがきょーじゅは私を気にすることなく、すたすたと進んでいって。
「え、あ、ちょ、きょーじゅ!?」
黒いその姿が離れていくのに耐えられなくて、慌ててその裾を掴む。
そうしたらきょーじゅはじろりと睨み付けてきた。
たぶん「歩けないから離せ」ということだと思う。
でも、今ここにいる人の多くは知らない人。
きょーじゅにすがるしかなくて。
離すどころかぎゅとさらに強くそれを掴む。
溜息を吐くときょーじゅは前を向いて再び歩き出した。
ぴたり
広間の喧騒が静まった。
何事かと思ってそっときょーじゅの後ろから顔を出す。
と、
今度はざわざわとざわめきが広がった。
どういうことかときょーじゅをみるがきょーじゅは無視だ。
・・・薄情だ。
おどおどとどうしようかと思って視線をさまよわせれば、
ばちり
同じ顔と目が合った。
「あ」
「「あ!」」
声を上げたのは同時。
そこにいたのは夜中の徘徊仲間。
「ふれっど、じょーじ?」
きょとんと首を傾げれば二人は大きく頷いて。
でもいつものように近づいてはこない。
どうしてかと思えば上からひどい重圧を感じる。
そっと見上げればそこにはきょーじゅの鋭い目。
・・・そういえば、生徒に会うなといわれていました・・・
忠告を思い出しさあと、顔から血が引く。
どうしようかとあわあわと慌てれば再び溜息。
いつものそれも今は恐怖をあおるものでしかなくて。
ぽん
優しく頭を叩かれた。
そうして微かに押された背中。
「え?」
驚いて振り向けばそこにはもうその姿はなくて。
前を向けばこうちょたちのところに向かっていく黒。
ええと、勝手にすれば言いという風に解釈してもいいのだろうか・・?
その背中を見送っていれば両側に赤い色。
「「!」」
「どうしてスネイプと一緒に来たの?」
「夜じゃなくても動けたんだね?」
「でもそんなことよりも」
「今はとりあえず」
「「メリークリスマス!!」」
とてもうれしいぷれぜんと
めりーくりすます!です!
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