ドリーム小説
魔法 32
せわしない校内。
過ぎて行く時間。
変わらない現状。
ぐるぐるぐるり
どうしようもないくらいさみしい。
コンコン
小さく叩かれたふくこうちょの部屋のドア。
誰も尋ねてくることなどないはずなのに。
コンコン
再び叩かれる扉。
生徒だったらいけないから、私はでない。
でも、
「ミ、ミス、・・・?」
ドアの向こうから聞こえてきたのは聞いたことのある声で。
その声は確かに私のことを呼んでいて。
「?・・・クー先生?」
ほてりほてり、そっと近づいて、ドアを開けて、そして
そして覚えているのは泣きそうに謝る声と
悲しげな表情。
そして、ひどい頭の痛み。
きえていくせかいのなかうかぶのはやっぱり
さっさと謝ってしまえばよかったと、後悔。
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