ドリーム小説










魔法42
























「きょうじゅ、決闘クラブ、行きたい、です!!」


私のお願いにはじめは苦い顔でNOの言葉を続けたきょうじゅ。

(逆になんで知っている、といわれたが、そこは笑顔で乗り切った。
教えてくれたのは双子ですが。)

しかしながらねばり強くがんばれば、最終的にきょうじゅはおれてくれて。

一つだけ条件を付けられたけれど。


、そばを離れるなよ。」

金色オールバック。

私の前をきれいな姿勢で歩くドラコ。

きょうじゅにつけられた条件は、保護者同伴とのことで。

その保護者に抜擢されたのがドラコだったのだ。

久しぶりにあったドラコは少しだけ、背が伸びていて。

相も変わらずきれいな言葉を話す人だった。

「ドラコ、ありがとう、です。」

私のわがままにつきあってくれたことに感謝を告げれば、少し照れたようにドラコは視線をさまよわせて。

「・・・久しぶりにあえるんだから、そんなこと、気にしなくていい。」

私が聞き取れるようにゆっくりと、丁寧に言葉を紡いでくれて。

「ドラコ!」

「うわ!」

うれしくて飛びつけば、ふらりとドラコは姿勢を崩して、地面と仲良しさんになった。

・・・最近受け止められるばかりだったので、よろけたのがうれしい。

!」

困ったようなドラコの言葉を無視しながらそのままぎゅうぎゅうと抱きつき続ける。

ドラコは女の子をたたいたり、手を挙げたりすることがないのか、腕をさまよわせている。

この年齢で、紳士とか・・・!


。そろそろはなしてくれないと、決闘クラブに送れるぞ・・・」

それは困る!

あわててドラコから離れて、彼の手を引っ張れば、ため息をつかれた。

失礼な!





ドラコにつれられてついた、大広間。

久しぶりに訪れたこの場所は、いつもと全く違う状態になっていて。

ドラコと一緒に一番前を陣取れば、なんか、周りからいろんな視線が向けられた。

なんでか女の子からの視線がとても怖いんですが、どうしてでしょうか。

真ん中のお立ち台のようなところできょうじゅがいて。
その前にはきらきらの例の先生がいて。


ばさりと脱ぎ捨てたローブを女の人たちがキャーキャーいいながら奪ってた。

きょうじゅもため息をつきながらローブに手をかけたので

「きょうじゅきょうじゅ!」

思わず手を伸ばしてしまった。

「・・・。」

無言で差し出した手にローブを預けてくれたので、ほくほくとしながらそれを抱えた。

、おまえ・・・」

ドラコからの微妙な視線と、周りからの信じられないというような視線を総無視して、きょうじゅの雄志を目に焼き付けるためにまっすぐに前を見る。

相手の先生はみないようにして、だ。

視界の暴力だ。

なんでこっちみてくるんですか。

こっち見んな状態だ。


『きょうじゅ!けっちょんけちょんにやっちゃえ!!』


思わず日本語で叫ぶくらいには、あの人に対してストレスを感じていたようで。

ちらりと向けられたきょうじゅの視線に笑い返して、きょうじゅの華麗なる杖さばきを観察することにした。











まじきょうじゅ格好いい








心臓がどきどきいっちゃうくらいには!!












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