ドリーム小説
魔法43
「!」
目の前の蛇さんに思わずからだが止まる。
いや、別に蛇とか動物とかぜんぜん平気だけど、それはふつうの大きさのものに限るわけで。
やばい、動けない。
先生同士のやりとりが終わった後、生徒同士で組み合わせが始まって。
もちろん、私はそこからははずれるわけで。
ドラコがそばから離れるな、と言った言葉はまだ有効な気がしていて。
彼の近くに待機していた、のだ、が。
ドラコが召還かなんやらしたものは蛇で。
それが目の前のハリーではなく、なぜかこちらに向かってきたら話は別で。
焦ったようなドラコの声。
「ばか!さっさとこっちに来い!」
いや、それができたら苦労はしない!
「!」
呼ばれる名前。
すくむからだ。
近づくへび。
怖い、
なにこれ、こんなの、怖い、
助けてよ、きょうじゅ___
視界の端、黒い陰が動いて。
「 」
薬の匂いと共に
目の前にきょうじゅが、いた。
「きょおじゅううう!!」
目の前の体にタックル。
怖かった怖かった、日本語でつぶやき続ければ、後ろに回された手が、ぽんぽんと私をなだめて。
周りからの視線とか、もう、本当にどうでもいい。
ごめん、という小さなドラコの謝罪に一つうなずいて、きょうじゅにくっついて部屋に戻った。
やっぱりあなたは救世主
いつも助けてくれる人
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