ドリーム小説










魔法43










「ハー子!!ミセス!!」


きょうじゅが作った薬を、石になってしまった人たちに、投与する。

その結果はすぐに現れて。


小さく瞬きを繰り返す二人に、思わず飛びつく。


「え???」


目をぱちくりとするハー子。

暖かい、体に、どうしようもなく泣きたくなって。

ミセスが、私の腕の中、仕方がないなというかのようにじっとしているから、さらにぎゅうぎゅうと抱きしめる。

元に戻ってくれたこと、私の名前を呼んでくれること

とてもうれしくて。


「いったいどうなったの・・・?」


すべての詳細を、私は全く知らないけれど、それでも、今ここで石になってしまっていた人たちが元に戻ったのは事実で。

その薬を作ったのが、きょうじゅだというのも真実で。


「きょうじゅ、すごい」


かっこいいだけでなくて、知識もすごくて。

私をいつだって助けてくれて。

いろんな人を助ける知識があって。


ハー子たちから離れて、手をいっぱいに伸ばしてきょうじゅにすがる。

ため息をつきながらも頭を、なでてくれた。







きょうじゅはほんとにすごいひと






緩やかに育つ気持ちは、尊敬だと、今は思う







※※※※

秘密の部屋完結です



back/ next
戻る