ドリーム小説







魔法6



変な匂いのする液体をわたされて、しぐさで飲めと表される。
少し躊躇したもののそう言ったのは黒い人だったから。

「・・・うぇ・・・。」
ぐいとあおったそれはあまりにも、こう、何と言うか、独創的な味で・・・。
はっきり言えばものすごくまずかった。
『どうだ?我輩の言ってる言葉がわかるか?』
なんか言ってるのは解るが、相変わらず意味を取ることのできないその言葉に首を傾げるしかなくて。
そうしたらその人は大きな溜息をつき懐からさっきのおじいちゃんと同じような棒を取り出してきて、その先端を自分自身に向けた。
『   』
何か呟いたと思ったら杖の先から光が溢れた。
さっきのと同じもののようだがさっきは目を瞑ってしまったため見れなかった光にほうと感嘆の息をつく。
「どうだ?我輩の言葉がわかるか?」
かけられた言葉にはた、とその人を見る。
「わか、る。」
知っている言葉。
意味の解るそれに、は驚く。

「わかる、ちゃんと、意味が解る。言葉が、聞こえる。」
ひしひしと感じるそれにの中で、溢れる、嬉しさ。

意思疎通ができることがとてもうれしい。
思わず黒い人に飛びついた。
「!!何をしている!」
驚く声など気にはしない。
聞こえる声にさらに喜びを感じる。
「おいっ「。おにいさんは?」
遮られたことにだろう。その人は顔をしかめる。
返ってこない答えに再び尋ねる。
「おにいさんの名前、何?」
「・・・セブルス・スネイプだ。」

外国みたいな名前だ。

・・・それよりもここはどこだろう。
「せぶ、るす?ここどこ、ですか?」
「・・・我輩としては何故貴様がここにいるのかが気になるのだがね。」
「・・・私にもよくわかんない。目が覚めたらここにいた、から。」

「ここはホグワーツ魔法学校じゃよ。、と言ったかね?」
「・・・だれ?」
聞こえてきた声に驚きそっとセブルスの後ろに移動する。
セブルスの顔が嫌そうに歪んだのなんて見ていない。
おじいさんはふぉふぉとなんとも形容しがたい笑い声を上げて話を続けた。
「これはこれは失礼をしたのう。わしはこのホグワーツ魔法学校の校長をしておる、アルバス・ダンブルドアじゃ。」
「・・・。」
、が名かのう?」
その質問にこくりと頷く。
「ふぉふぉふぉ。そうか、そうか。こちらにいるのはこの学校で副校長を務めており、また変身術教授のミネルバ・マクゴナガルじゃ。」
ちらりと隣のお姉さんを見たのに気づいたのかダンブルドアという人はその人の説明をした。
「始めまして。ミネルバ・マクゴナガルといいます。」
綺麗な人はそう言った。
「・・・ある、ばす、みねる、ば・・・。」
繰り返したそれらの名が言いにくくて顔をしかめる。
「セブルス・スネイプはこの魔法学校で魔法薬学の教授をしておる。」
さっき聞いたばかりの名前に説明が加えられる。
・・・魔法薬学って何だろう。
そんなことを考えていたにふと、話しかけられる。
、ところでどうやってここに来たのか解るかね?」
それに首をふる。
「では、目が覚めたらここにいたとのことじゃが、目が覚めるまでは、どこにいたのじゃ?」
目が覚める前・・・夢のこと、かな?
そう思い今朝見た夢を思い浮かべる。
「・・・真っ暗いとこ。何か怖いものがあった。・・・それが何かはわからないけど、怖かった。怖くて怖くてたまらなかったから、何かを掴んだ。・・・目、覚めたらここにいた。」
「ふむ・・・。」
「まあ・・・。」
「・・・」
相槌を打つダンブルドアとは別に目の前にいたセブルスの体がぴくりと揺れた。
「・・・?」
「セブルス、どうしたのじゃ?」
「・・・いえ。何でも。」
そう言ってはいるがその顔はなんだか苦虫を噛み潰したかのような顔で。
「帰り方も解らんのじゃな?」
こくんと頷く。
「ふむ・・・。」
何かを考えるようにしていたダンブルドアはゆっくりとその顔を、セブルスに向けた。
「ということじゃ。よろしく頼むの、セブルス。」
「何故!「おぬしに一番なついておるからのう。」・・・。」
、何かあったらセブルスに言うがよい。おぬしの面倒はセブルスに頼むからのう。」
「・・・ん。・・・よろしく、せぶ、るす。」
そう言ってセブルスを見上げる。
そこにはあからさまに嫌そうな顔を浮かべた人。
でもそんなのは気にしない。

「せぶ、るす、せぶるす・・・言いにくい。・・・きょーじゅ、でいいや。
よろしくきょーじゅ。」
にぱりとわらってみせれば溜息が帰ってきた。





よびながきまりました



きょーじゅ、きょーじゅ・・・うん。おっけだ。
・・・お姉さんはふくこうちょ、おじいさんはこうちょだ。
















※※※
途中からみんな日本語。








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