ドリーム小説






 BASARA33






出立の日。

そこにいたのは、蒼い衣をまといし男。

眼帯をつけ月の様な兜をかぶる。

その姿はまさしく、の世界の教科書にあった、



      伊達政宗



整った顔はひきしまりながらも、口元には笑みが浮かぶ。

片方しかない目は鋭く前を見据える。



「・・・いってらっしゃい。」


そっと告げたその言葉に政宗は不敵に笑う。


そして懐に手を入れたかと思うと、に何かをほおってよこした。

「わっ!」

驚き慌ててそれを受け止める。

そんなの姿に笑い声をもらし、政宗は言った。


、それを貸してやる!大切なもんだ、大事にもっておけ。壊すんじゃねーぞ?」


言われてその手の中にあったのは、短剣。

綺麗な装飾がほどこされたそれは、決して派手すぎず存在感を示す。

その柄には伊達家の紋。

「!政宗様、これは「。これは預けるんだ。俺が帰ってきたら、返せ、いいか?」・・・はい。」


それは、帰ってくることへの約束。


         必ず戻るという誓いの証。

同時に

      それは


    の存在意義

 
          となる。

胸が熱くなる。

言葉だけでなくもので示されたそれに。

大変なときにこちらのことを見てくれたことに。

零れ落ちそうになった”なにか”をそっと胸の中に閉じ込め、笑う。

今のができる精一杯の笑みを。



!帰ってきたらまたcookie作ってくれ!」

「はい。今度はもっとたくさん作ります。楽しみにしていてください。」


不敵な笑みは、何よりも心強く、

       その言葉は何よりも、信じられるもの。


   「Hey Guy's! Are you ready!?」

        「Year!!」

     「OK!Let's party!!!」














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