ドリーム小説
BASARA54
「心配かけたな。。」
政宗にすがり付いて泣いていただが時間の経過と共に恥ずかしさがこみ上げてきた。
(・・・ちょっと待って・・・。よく考えなくてもこの状態は・・・。)
いきなり体が固まる。
それに不思議そうに政宗がの顔を覗き込もうとしてきた。
不自然なまでに顔を背けたに政宗は一瞬の瞬時の後にやりと彼特有の笑みを浮かべた。
「どうした?」
さらにぎゅうと強い力で抱きしめられは驚き身を離そうとする。
が、それに対し政宗はにより近づきあろうことか耳元で囁くように言葉を紡ぐ。
「つれねぇなぁ、。さっきまではあんなにもactiveだったじゃねえか。」
涙が止まったの顔はその言葉にぼんと音がするほどの勢いで赤く染まった。
「っ、あっ、っ・・・。」
その赤い顔のままで口をパクパクと動かすが言葉となってでてはこない。
それにえらく楽しそうにくつくつと笑うと政宗はさらにに顔を近づける。
「さっきまでのは、冗談だったってのか・・・?」
「っちがっ!」
どことなく寂しげな雰囲気を漂わせる政宗には全力で否定して。
「・・・じゃあ逃げんなよ。」
「え?あ、はい・・・?」
「・・・。」
名前を呼んでさらに狭まる距離にはきょとんとしたあとこれでもかと言うくらい赤くなった。
「・・・お楽しみのところ申し訳ありませんが
今は戦中です、殿。」
どう贔屓目に見ても申し訳なさそうな感じがしない綱元の出現には心の底から助かったと溜息をつき政宗は盛大な舌打ちをその場に落とした。
「お前ら、随分楽しそうなことしてるじゃねーか!!」
その声が戦場に広がると同時にいたるところから聞こえてくる声。
それはほとんどが驚きの声で。
「「「政宗様!!??」」」
「「「「「「筆頭!!??」」」」」」
「おもしろそうじゃねぇか!俺も混ぜ「だめです!!政宗様っ!」・・・Why!?。」
「今目覚めたばかりじゃないですか!!」
「そんなん別にどうってことねー「だめです!」・・・OK・・・。」
本当にそのまま戦場に駆け出して行きそうな政宗をは慌てて止める。
それに不満そうな顔をする政宗にもはひるむことはなく。
そばについていた綱元がいつもと同じやんわりとした顔で微笑みながら口を開いた。
「ということなので皆さん、殿が我慢できなくなる前に早くこの戦を終わらせてしまいましょう。」
とてもではないが戦場には似合わないと思われるそれらの言葉になぜか伊達軍の士気は上がり。
「「「「おおおぉー!!やるぜー!!」」」」
政宗は綱元に恨めしげな視線を送る。
がすぐににやりと笑いその石段にどっかりと座り込んだ。
「てめーら、Are you ready!?」
「「「「Year!!!」」」」
「OK!Guy's!Let's party!!」
その後の戦の展開は速かった。
政宗の登場によりあがる伊達軍及び真田軍の士気。
その勢いに押されるように後退していく敵勢力。
目に見える勢いで形勢がこちらに傾くのがわかる。
いたるところから聞こえた金属音。
の体は相変わらず震えるが傍にある温もりのおかげか以前よりはましで。
(これが闘い。)
目の前の闘いを目に焼き付ける。
これから先幾度となく見るであろうそれらを。
不意に強い風が走った。
すぐにその気配に気づいた綱元。
顔を真剣なものに変え刀に手を掛ける。
同じように気づいていた政宗だが、こちらは笑いを引っ込める様子も無く。
巴夜深がを守るように立ち上がる。
成実は最前線。
小十郎もそちらまでつめている。
幸村はさらに先おそらく成実と共に。
佐助は幸村の忍。
故にここにはいない。
ここにいるのは政宗に綱元。
そしての姿を見つけこちらへ駆けつけてきた巴夜深にだった。
「わっ!」
ビュウと鋭い風が吹く。
それに目を閉じたのはだけだった。
「Hey!随分世話になったようだな。」
「目が覚めたようだね奥州筆頭伊達政宗公?」
目を開けたそこにいたのは紫のマスクを身に着けた1人の男。
そして先ほどまで政宗とやりやっていた菫だった。
「Ha!お前ンとこの忍のおかげでな。」
その男、竹中半兵衛はちらりとそばにいる少女を見てすぐさま目線を政宗に戻した。
「・・・さて、秀吉の敵でも取らせてもらおうか。」
そういって半兵衛は刀を抜いた。
それに一歩前に出た綱元に政宗は静止の声を掛け立ち上がった。
「OK.Come here!かかってこいよ。」
その言葉を合図に二つの刃は重なった。
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