ドリーム小説






towa 23










「あれ?ちゃんって、旦那に会ったことなかったっけ?」

部活への勧誘もやんで(生徒会に入ったため。)なんとなく学校に慣れてきたころ。

たまたま帰りが重なった佐助と共には歩いていた。

というか、帰りのスーパーによるのが一緒だったのだが。

「旦那・・・先輩、旦那さんがいらっしゃるんですか・・・?」

うろんげな目を向ければあせたような佐助に出会って。

「ちがうちがう!旦那っていうのは___」

そんな佐助に目を向ければその向こうの夕闇の景色が目に入り思わず見とれた。

あまりの美しさに佐助の言葉も耳に入らなくて。



  その紅に目が惹かれた



ちゃん、聞いてなかったでしょ?」

ため息と共にはかれた言葉にあわてて謝罪すればころり、彼はまた笑う。




その笑顔に、心が大きく音を立てた








ああ、この人はこんなにも素直に笑えるようになったんだ


この場所は、この世界は、あなたにとって幸せなのですね






無意識に浮かんだそんな思いに、




何かが変わる予感がした。















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