ドリーム小説




じゅうろく


















いみがわからない


私の頭の中は混乱混乱混乱

本当にいうなればショート寸前。


唇に感じる温かい熱とか、目の前の整った顔だとか。


動かないからだとか


必死で、佐助兄さんに縋りつくみたいに腕を兄さんにまわして。


「っ」

漏れる声が恥ずかしくて、本当にどうしよう。

逃げるのに、逃がしてくれないそれに、どうしよう。

「ん、っ」

うわああ!

知らない、自分のこんな声、知らない!!!


もう泣きたい、


どうしたらいいかわかんない!




苦しくて体を動かしたらようやっと離れてくれたそれ。

息が苦しくて、絶え絶えに声を出す。


目の前の整った顔が色っぽくて、泣きそう。

というか、もう泣いてる自信がる。



「っ、はっ、さ、すけ・にいさ」


呼んだ名前、それは再びあったかい何かに飲み込まれて。


今度はすぐに離れたそれ。


佐助兄さんの顔は楽しそうに歪んでいた


「佐助、って呼んでって言ったよね。」



「っ」





体中の血が沸騰しそう。











しあわせでしあわせで堪らない

















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