ドリーム小説
宵闇 弐
気づけば俺は、この世界にいた。
元の世界とはあまりにも違いすぎる世界に。
右を見ても左を見ても知らないものばかり。
さらには、体が小さくなっていた。
体は子ども(というよりむしろ幼児に近い。)
頭脳は大人(といってもあまり頭が良い訳でもないが。)
だとか言う某人気キャッチフレーズが思わず頭に浮かんだ。
歩くことも出来ず言葉も発せない。
途方にくれる俺を見つけてくれたのは一人の男。
風貌は昔教科書で見た忍者そのもので。
その人は俺を育ててくれた。
俺が師匠と呼んだその人は忍びの仕事をしていて。
俺のことなど気にもかけずいつでもどこかを飛び回るような人で、俺はその人置いてかれないよういつも必死でついていった。
そのおかげか身体能力が普通の人よりも優れていき、身を守るための術も手に入れた。
そして、女の身で旅をするのはいろいろと不都合が多いという理由で、男の格好をするようになった。
10になったとき、俺は忍術学園に通うことになった。
それから今までの4年間、俺は師匠には会っていない。
そうして4年目。
失くしていた世界を身にまとった人物がこの学園に現れたのだった。
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