ドリーム小説
記憶を辿って18 不運の理由
誰かいたような気がするんだ。
僕を見つけてくれる人が。
でも、それはきっときのせい。
だってそんな人記憶にはないから。
でもねなぜか探している自分がいるんだ。
だれかは分からない。
でも、気づいたら何かを探してる。
日常の中に交る違和感を、上手に隠されてしまっているような、そんな感覚が否めない
ふう、と鍵のしまった倉庫の中考える。
頼まれて探し物をしていたら気がつかないうちに占められちゃって。
さてさて、どうしたものでしょう。
考えてこてり、頭をかしげる。
おかしいなあ。
こういうことは昔からよくあるのだけれど、それに焦ることは少なくて。
なんか、わかってるんだ。
それの対処の方法とか、いろいろ
でもなによりも
誰かを待ってる
だれなんだろう。
この頭をよぎる「だれか。」は。
ああ、誰か探しに来てくれないかなあ
記憶にない誰かに助けを求めた。
覚えてないけどかけらが残って
どうすれば回避できるのか、知らないのに知ってる。
どうやればうまくいくのか、わからないけどわかってる。
でもそれでも
不運をするのは見つけてほしいから
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