ドリーム小説
記憶を辿って23 暴君
「私は小平太だ!」
「ええと、、です・・・よろしくお願いします・・・」
「んじゃさっそく小平太、色々教えてやってくれ」
「わかった」
伯父が営んでいる定食屋。
はそこにいた。
以前も幾度となく子の定食屋を手伝ってはいたけれど、まさかバイトがいるとは聞いていない。
しかも、こんなにも予想外の人物がいるとは。
「よろしくな!」
笑顔で手を差し出されて、楽しげに言葉を発したのは彼。
以前は体育委員会委員長として、学園の暴君とよばれた彼。
卒業してからの武勇はの耳にも入っていたくらいだ。
けれども
にかり太陽のような笑みは以前と変わらず。
ただ、その瞳だけが黒く滲んで見えた。
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